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キャバクラ(後)~問答無用、空前絶後。嫁が史上最大の大爆発~

 前回の続きです。
 着飾った美女に接待してもらい、気分の悪いわけはありません。
 ですがそれは、単にこちらが客だからというだけの話です。
 そういう店に一万円札を何枚も置いていく連中の気持ちが、僕には理解できませんでした。

 帰って妻に言いました。

「あんな店で飲むなんて、馬鹿じゃなかろうか。確かにチヤホヤされるけど、それは俺を好きだからじゃない。好きなのは俺じゃなくて、俺の財布に決まっとる。だから俺は、お姉ちゃんじゃなくて、お兄ちゃんやおっさんのバーテンのいる店で飲むんじゃ」

 妻は言下にこう言いました。

「アンタ分かってないね。世の中には家や会社で、奥さんやOLに大事にしてもらえない男性がいくらでもいるのよ」

「そんな人たちは、お金を払ってでもいいから女性に優しくされたくてそういうお店に行くんだよ」

「そもそもアンタの話をさも面白そうに聞いてくれるバーテンのお兄ちゃんやおっさんが、アンタのことを好きだとでも思ってんの。

「好きなのはアンタじゃなくて、アンタの財布に決まっとる!」


 以来キャバクラに行く友人を馬鹿にすることはやめました。
 それどころか、僕自身が女性のいる店に行くようになったんです。
 
先日も北新地に行き、二人の美女がやっている店で遊んでいました。

 妻は
「余計なことを言うんじゃなかった」
 
と笑っております。


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