迷惑行為を平和に解決的!:スマートな注意で心が通う瞬間
飲んだ帰りの電車の中。
上機嫌の僕の前に、二十歳前くらいとおぼしきお兄ちゃん二人が乗り込んできました。
耳には数え切れないほどのピアス。
大声で話していたので、車内の耳目は自然と彼らに集まります。
早い話が、行儀の悪い連中でした。
周りの白眼視も何のその。どうも武術に興味があるらしく、両人は技を掛ける真似まで始めました。
「こうやって技を掛けたら格好いいねんで」
などと言いながら、片方が動きだしたんです。
さて、どうしたものか。
乗客の皆が迷惑している。
二人は僕の目の前にいる。
注意して口論になり、せっかくの良い一日が台なしになるのも嫌です。
まして「陽転思考」を実践している僕としては、マイナスの言葉は使わないことに心を決めています。
そこで二人に、こう話し掛けました。
「あのね、いちばん格好いいのは、電車を降りてから技を掛けることだと思うよ」
連中はピタリと動きを止め「済みません」と謝ってくれました。僕もうれしくなり、笑顔で手を振って下車しました。
どうやれば他人が言うことを聞いてくれるか。これからも少しずつ勉強していきたいものです。