行政書士開業に向けての準備について その7
今日もこのnoteを開いていただいてありがとうございます。
今回もやっぱりヒヨコ食いの話です。これほどまでにヒヨコ食いは多いのです。
その中からやはりひとりご紹介します。
被害者のいないひよこ食い?
ヒヨコ食いがヒヨコを育てる?
かつて私が「最もスマートな養鶏場」と評した行政書士がこの人です。仮にNとしましょうか。
このNは、前回の行政書士法人と同じように新人向けのレンタルオフィスを持っていて、新人たちを入居させていました。しかし、このNは法人ではなく個人開業です。
N自身、高圧的な人間ではなく、入居したヒヨコたちの面倒もよく見ていました。仕事のやり方、営業のやり方について相談にも乗っていたというのですからかなり親切な方のヒヨコ食いになります。それに対して対価を受け取っていなければの話ですけど。ちなみに対価の名目は「家賃」ということだったそうです。
ヒヨコ食いのヒヨコ食いたる由縁
ですが、所詮ヒヨコ食いです。ヒヨコたちを育てているのは、やっぱり金が目当てなんです。前回の行政書士法人の代表と違うのは、カネをぼったくれば終わり、というような阿漕なやり方ではなかったということです。
この養鶏場はヒヨコたちの様々な相談に乗って、一応ヒヨコを一人前の行政書士としてテイクオフさせるんです。そうなれば、ヒヨコたちは養鶏場先生ありがとうとなるのは全く不思議ではありません。
そうやってヒヨコたちを一人前に育てたのち、自分は支部会の支部長に立候補します。さらに、支部会の役員には自分が育てたヒヨコたちをズラリ揃えるのです。
ヒヨコたちは「あのお金がなかった日々も今日に向けての修行だったな」と納得している例が大半です。そして、そんな機会を与えて下さった養鶏場先生に歯向かうようなことはしません。
こうしてこの養鶏場先生は、支部会を思いのままに操る存在として君臨することになります。
ヒヨコに投じた資金と労力を、すぐに収入にすることはできないでしょうが、その結果支部会を思いのままに動かせるのならそんな元はすぐに取れるでしょう。
つまり、この養鶏場先生の下で学んだヒヨコたちは「騙された!」とは思っていないんです。むしろ感謝しているでしょう。
次なるヒヨコを求めて
実はこの先生、ヒヨコ食いを現在進行形で行っています。ヒヨコの数もかなりのものになるんではないでしょうか。
支部会長や役員に「何期まで」という制限があるのかないのかは知りませんが、仮にあったとしても何も怖くないでしょうね。
だって、ヒヨコの数は多くなっていますし、いまもなお増え続けているんです。
支部会レベルではなく、単位会(都道府県行政書士会)会長の座すら狙えるのではないでしょうか。
もうそうなったら誰にも手がつけられない最強の存在として単位会内で権力を振るうのでしょうね。
ヒヨコたちはヒヨコたちで、支部会役員から支部会長、単位会役員から単位会会長というエスカレーターがもう描かれているのかも知れません。
被害者が立ち上がらない
こんな体制の支部会にあって、強いて被害者を挙げるとすれば独裁体制下で予算を自分たちのために使いまくっている支部会長や役員に対して不満を持っている末端会員(つまり行政書士)ぐらいのものでしょうが、せいぜいが飲み会の席で愚痴を言い合うぐらいで、体制を正すために自ら動こうなんていう気骨のある人はいません。
結局は養鶏場先生とそのヒヨコたちが良いように会費を使っているのを指を咥えて見ているしかないわけです。
養鶏場先生、2重事務所
前回、法人でない行政書士は2箇所以上の事務所を持てないというお話をしました。
ですが、今回ご紹介しておりますこの養鶏場先生は、自分自身の事務所がある場所からかなり離れた場所にこのレンタルオフィスを構えています。
そしてこのレンタルオフィスにも自分のスペースを設けています。ヒヨコたちからの質問に答えるために作ったスペースという言い訳はあるようですが、事実上この養鶏場先生のふたつ目のオフィスでしょう。
正直なところ、私自身この養鶏場先生の詳細な情報をつかんでいるわけではないのでこの方に関する話はこれで終わりにします。もし何か動きがあったら追ってご報告します。
コロナが産んだヒヨコ食い?
最新式のヒヨコ食い
行政書士開業に向けての準備について その5で本格的に始めたヒヨコ食い批判もこれで最後にします。この方は、現在進行形で話題になっている方です。
新型コロナウィルスはヒヨコ食いのあり方も変えた
新型コロナウィルスの脅威は、かなり沈静化しましたがまだ終わっていません。しかし、感染爆発の時にはこんなもんじゃありませんでしたね。私も日常生活でかなり不便を強いられ、食料を買いに行くにも不自由しました。
実を言うと私は「基礎疾患」というものを持っている人間扱いなので、老人と同様にいつまでもワクチン接種対象者扱いです。正直、この病気のワクチンは体に対する当たりが強く、予防接種後1週間ぐらい体が使い物にならないのでもう受けたくないんですが。
まあそれは余談ですが、コロナウィルスのおかげで日本がこれまで築いてきた社会がだいぶ変革を強いられたように思います。会社や学校で同じ部屋にたくさんの人間が集まるのは良くないということでリモートワークやリモート授業が行われるようになりました。
私が何より感じるのは、飲食業界はこれまでは、家で自分で作りたくない人が食べに行ってその店の中で食べるもので、その間というのはあまり利用されていませんでした。なかったわけじゃなかったんですがね。
ところが、Uberや出前館といったような、店に代わってデリバリーを行う業者がちょうど現れたところにコロナウィルスという感じでしたのでそういう業者が一気に周知されることとなりました。
その結果、「自炊」と「外食」の間に「買ってきて家で食べる」「デリバリーしてもらって家で食べる」が入ってくることになったように思うんです。これからの飲食業界は、ただ単に食事ができるだけではダメで、何らかの付加価値をつけなければいけないと思います。
私は将来的に飲食店をやりたいと思ってますので、これは作戦が必要です。
リモートヒヨコ食い
そんな中、ついにヒヨコ食いにもリモートが現れました。
ヒヨコ食い先生第一弾として紹介しました自己啓発セミナー先生は、貸し会議室を使って人を集めていました。これって、まあ会議室の広さにもよりますが、その自己啓発セミナーで20人あまり?が集まったことになりますね。
ところがリモートヒヨコ食い先生は、物理的な広さによって人数が制限されることがないため、単価が下がった代わりに被害者が増えたんです。
そんなわけで、仮に自分が被害者と自覚できたにしてもですよ。「まあ、これも勉強代か」で納得できてしまうような金額になってしまったんです。
ヒヨコ食いに終わりがない
このリモートヒヨコ食い先生のもうひとつの特徴は、リモートセミナー終了後も「同業者で定期的にオンラインに集まって情報交換しましょう」と言ってヒヨコたちをオンラインサロンのメンバーにして会費を徴収していることです。
自己啓発セミナー先生の「座学」は結局2回でした。物理的に部屋を用意して、そこに集まるとなると遠方の人も含まれるでしょうから、定期的に集まるというのは結構負担なんですよね。
それを考えるとオンラインミーティングということになりますと、自宅のあるいは事務所のPCから参加できますので負担はずっと軽減できます。
アイドル養鶏場爆誕?
実はこの養鶏場の主は若い女性なんですよね。高校を卒業後何か別の仕事をしていて、そして何を思ったか行政書士試験を受験し合格し、思い切って独立してみたと。本人いわく「大変かと思ってたけどやってみたら案外ヨユーじゃん」だったそうです。
まあ、それは勝手なんですけど、そこは「私が苦心して体得した極意を皆様だけにお教えします」と言った方がありがたみがあるんじゃないでしょうか。最初の自己啓発セミナー先生みたいに。
YouTubeで行政書士の業務について情報発信というのがこの養鶏場先生の全国デビューだったんですが、初期のころは新人行政書士に向けての業務のやり方的なものをまとめて説明しているような動画でした。
実務を全くやったことがなかったとは思いませんが、数は知れてると思いますよ。この方、メイクをバッチリすれば割と可愛らしく見えますので、中小企業の社長さんに取り入るのも割と楽でしょうしね。すっぴんを見ると萎えるという噂は聞いてますが。
最初はネット活動と行政書士の業務を並行していたんでしょうけど、いまは面倒くさくなって専らネットからの収入なんじゃないのかな。その方が楽で多額が入りますからね。
オンラインサロンのメンバーも「あわよくば」的な感覚で在籍している人も多いんじゃないかと思います。
アイドル養鶏場先生の今日この頃
かくしてある程度まとまったお金を手にしたアイドル養鶏場先生は、不動産会社を設立してその社長に納まっているんだそうです。また魑魅魍魎の跋扈する世界を…。
それで先日メチャクチャ久しぶりにこのアイドル養鶏場先生のYouTubeを見てみたんですよ。
ひとことで言うと「崩壊が始まったな」という感想を持ちました。
以前は稚拙ながらも動画を見ている同業者にとって役に立つ情報を発信しようという意識は感じられました。
しかし最近の動画は「1週間温泉旅館のスイートルームでバカンス」というものでした。他人がゴロゴロしているだけの動画、どんな層に需要があるのでしょうか?
「ヨユーじゃん」発言の時にも思いましたが、世の中には「頑張らなくても仕事が回せて、大金を得て優雅に暮らす自分」を自慢したい人々が結構いるんですよね。どういうわけか女性に多い気がします。
この動画は以前よく見ていたチャンネル「借金ストーリーランド(外部リンク)」の初期作品です。士業者でこそないものの、個人事業主として起業して、いくらかのお金が入ってくるようになったに過ぎない状態なのに、成功した女を演じようと必死になってスベってます。
「皆様によりよいものをお届けすべく、今日も全身全霊で頑張ってます!」と、嘘でも言っておいた方が世間一般の受けはいい気がするんですがね。
昔『クロサギ』っていう漫画がありましたけど、その漫画より、このオンラインサロン養鶏場先生にこんな言葉を贈りたいと思います。
─────人生がドラマティックになったら気をつけるんだな─────
というわけで、ヒヨコ食い先生たちのご紹介はこれまでとしたいと思います。
次回はヒヨコ食いとはまた違った方向で新人を食い物にしている事例をご紹介する予定です。
それでは今日はここまでということで。
最後に宣伝です。
私はココナラで行政書士に関する相談を承っております。
↓30分バージョン
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小説なんかも書いております。
こちらもぜひよろしくお願いいたします。
今日もありがとうございました。