忙しいの減らし方(60/100)
はじめに
スキマです。note100記事に挑戦しています。製造業あるある、な忙しいの減らし方について。
忙しいのに理由なんかない(こともある)
現場では、ありとあらゆるイレギュラーが発生します。なんでや、と叫んだところで〆切は延びません。
幸いにも、人はわんさか居るので、寄ってたかって残業でやっつけます。まじでやっつけます。やっつけ仕事ではありませんがやっつけます。
この「やっつけ方」にも道筋があります。
本筋と脇道を分ける
寄ってたかって何かを作っている、としましょう。パイプとかエルボとかフランジとかあちこちからかき集めて、ネジ止めしたり溶接したり。
製品の横に居て、部品を組み付けている人が本筋です。
その横で、部品の入っていた段ボールを片付けたり、ビニール袋から部品を出したりしている人は脇道です。
メインラインとサブラインと呼んだりします。
場所や、道具の制限で、本筋を担当する人数が限られる場合、本筋の作業が遅れると取り返すのが困難です。交代要員を用意したり、休み時間をずらしたりなどの工夫をして、作業が止まらないような工夫が必要です。
一方、脇道は本筋のサポートなので、本筋の作業ペースに追い付いていることが最重要です。
極端な話、部品が入っていた入れ物は、邪魔にならない場所に山積みにしておいて、後でまとめて片付けてもかまいませんし、他部署から箱を片付けるだけの作業員を借りてきたり、リサイクル業者さんにお金を払って依頼することもできます。
だいじなのは
本筋(メインライン)を止めないこと
脇道(サブライン)が本筋(メインライン)に間に合うこと
であり、間に合わせること以外は後回しにしても構わないのですが、脇道(サブライン)からの供給が追い付かなくて本筋(メインライン)が止まっている状態になっていることがあります。
また、一生懸命カイゼンをしているものの、脇道(サブライン)のカイゼンをしてしまっており、
本筋(メインライン)の時間が短縮されていないので、
「あれ、カイゼンしたけど、1日の生産量、変わってないぞ?」
という残念な結果になっていることがあります。
工程表やスイムレーン図などを駆使したり、全体を俯瞰できる視点を大事にしたり、やっつけ仕事が片付いた後に「もうちょっとマシなやり方は無かったのか」と振り返りを行うなどの活動が大事です。