【行政書士試験】3月からの勉強はどうしたらいい?【必ず間に合います】
こんばんは、行政書士の大山悠太と申します。
YouTubeのご視聴者様、twitterのフォロワー様よりこの3月から、ひいては4月から行政書士試験に合格するための勉強方法、スケジュールについて教えて欲しいとのお声をいただくことが多数ございました。
まず、前提として、本試験は2023年11月12日(日) 13:00〜16:00(予定)に行われます。
本記事を執筆している3月中旬の時点から、約8カ月の期間があります。
そこで、今回の記事では、合格という結果を出すために、この8カ月の期間でやるべきことを具体的スケジュールを踏まえて、解説いたします。
また、以下の内容についても言及しつつ、解説しますので、是非最後までご覧ください。
▼どの教材を使い学習をすればよいか
▼記述対策はいつからすれば良いか
▼一般教養はいつから対策すべきか
▼学習方法の立て直し方
まず最初にすべきこと
行政書士試験は法令科目も憲法、民法、行政法、商法・会社法と覚えるべき分野が多岐に渡り、かつ、一般教養も存在します。
ですので、やるべき分野が多いため、どのように学習をしていくべき、これから何から学習を進めていけばよくわからないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まず、以下の2冊を購入しましょう。
1.合格革命 行政書士 基本テキスト
2.出る順行政書士 ウォーク問過去問集
よく、過去問集で肢別かこのウォーク問どちらが良いかというご質問をいただきますが、個人的には、後者の出る順ウォーク問がオススメです。
なぜなら、本試験の出題形式に慣れることができますし、どのように問われるかが明確となり、狙いを定めたインプットが可能となるからです。
この点が学習効率を高めていく上では極めて重要であると考えております。
※肢別過去問をご購入の方も学習方法や思考プロセスは共通しておりますので、そこまで「どっちが良い?」ということは意識しなくても大丈夫です!肢別過去問も合格のために必要かつ十分な内容です。
本記事の学習方法はどの教材でも対応可能です。
また、六法を買う必要がありますか?とのご質問をよくいただきますが、上記1の基本テキストの付録についておりますので、買う必要はありません。
科目別の優先順位について
結論から申し上げますと、①行政法→⓶民法→③憲法→④商法・会社法→⑤一般知識で対策することが短期合格のポイントと考えております。
実際、激務の営業マン時代に私はこの順序の学習で、1日1時間の学習かつ独学6カ月で合格できました。
理由としては、以下の通りです。
まず、前提として、行政書士試験の出題数は、全部で60問あります。
そして、試験科目は、大きく「法令科目」と「一般知識」の二つに分かれています。
具体的な配点構成としては法令科目で244点、一般知識で56点の合計300点です。
そして、中でも行政法は記述式、択一式合わせると112点の配点があります。また、民法も記述式、択一式合計すると、76点あります。
行政法と民法の合計は188点あります。
つまり、法令科目244点のうち188点のため、構成比率として77%もあります(約8割)。
この構成比率、数値に鑑みればおのずと行政法と民法に学習時間を割くことがオススメであり、短期合格のためには欠かすことができません。
そして、youtubeや他の記事でも解説しておりますが、同じ公法系の行政法と密接な関連性を有する憲法の学習を商法・会社法よりも優先して対策すべきです。
なぜなら、行政法で学習する判例も憲法では学ぶからです。相互的に学習をすれば掛け算方式で理解が進むので、憲法は行政法と絡めて学習することが効果的です。
よって、会社法・商法を一番少ない時間で学習するべきといえるでしょう。
しかしながら、条文知識を覚えていれば解ける問題もあるので、捨てることは得策ではないので、最低限は理解しておきましょう。
一般教養は足切りがありますが、政治経済社会など対策のしようのない問題があります。他の記事やyoutubeで解説しておりますが、この分野は現場で国語力で解ける文章理解と事前に暗記して解ける個人情報保護法・通信で足切りは突破できますので、そこまで時間を割く必要もないです。
具体的にどうやって学習すればいいか
上記の優先順位はわかったけど、どうやって学習を進めていけばよいか。
この点について、結論としては、「まず1過去問を解けなくても見る→2該当分野を基本書で確認する」の2段階で学習を進めていくことをオススメします。私はこの学習を徹底しておりました。宅建を3カ月で合格したのもこの学習方法でした。具体的な方法論を実体験と実績に基づいてこちらの記事で解説しておりますので、ご覧ください。
そして、私のYoutubeでは過去問でよく問われる分野、わかりにくい分野について具体的に過去問を解きながら解説しておりますので、この学習方法をしながら、適宜動画をご参照いただくことが効果的です。
スケジュールについて
上記の優先順位を意識し、2段階の学習プロセスを繰り返すし、行政法~商法(会社法)まで一通り回せば1周です。
法律学は何度も理解し、全体像を頭に叩き込むことが重要です。
学問の性質上、1周目、2周目、3周目と持続しながら、頭へ知識を刷り込んでいくことで実力は向上していくものです。
そして、正しい学習方法、意識を踏まえ、目安としては3周すれば、3月、4月からでも「絶対に間に合いま」す。
詳しく具体的な学習方法論(各論)はこちらの記事で解説しておりますので、ご参照ください。
本試験の約3カ月前である8月頃から記述対策本、市販の模試本を解いて、知識の整理、苦手分野の顕在化を図って、弱点をつぶすことに徹することでより合格率はアップします。
この3カ月前までは必ず上記の優先順位、2段階学習を徹底的に繰り返す。
そして、3カ月前からは記述対策、模試での知識の確認。一般教養は私は1週間前で対策して問題はありませんでしたが、ご不安な方は1カ月前から個人情報保護法・通信分野をテキストで詰め込み、ニュースを日頃からきちんと補充的に見ておくことで足切りはまぬがれる可能性は高いので恐れることはありません。大胆に法律科目をぶっつぶしていきましょう!
リベンジ組(学習方法の立て直し方)
宅建や行政書士試験のようなこの手の法律系の資格試験で不合格となってしまう原因は「丸暗記型」の学習にあると考えております。
予備校を使っていても、法制度の趣旨、体系を意識せず、「点」だけで覚えることだけをされているケースです。
この学習は時間だけがかかり、応用の利かない知識のみが一時的に身に付くだけであり、非効率です。
ここで、手前味噌で恐縮ですが、私は宅建3カ月合格、不動産営業マンとして働きつつ、1日1時間で行政書士試験に独学合格、行政書士事務所を経営しながら、R4司法試験予備試験短答試験に合格という成果を出すことができました。そこで、常に意識していたのは「理解」です。
1時間の理解型の学習>漫然と覚えるだけの4時間の学習
です。
しかし、「理解」とは何か。非常に抽象的です。
具体的にこちらの記事で解説しておりますので、ご参照ください。
この学習方法を少なくともこの3月から本試験までやっていただき、
8月までに3周し、3カ月前から記述対策、模試を解き、弱点を補強すれば必ず合格できる試験です。
それを基礎づける根拠として、行政書士試験は「相対評価」ではなく、「絶対評価」の試験です。
つまり、「正しい努力」をすれば周りの受験生のレベルに左右されず、必ず報われる試験です。
まとめ
行政書士試験は覚えることも多く大変な試験です。
また、お仕事や育児で学習時間の確保がなかなかできず、焦りや不安も出てくる方々も多いかと思います。
私自身も忙しくて中々学習時間が取れず、焦っていた時期もありますが、
客観的にスケジュール管理をしつつ、優先順位をつけながら、上記2段階学習を「理解型」の学習をしていただければ必ず合格できます!
今後もYoutubeやNoteでは受験生の皆様が学習方法を見直したり、効率を高めるために必要な情報を配信していきますので、お役立てくださいませ。
こちらの具体的学習方法を実践していただければ、効率は高まります!
https://note.com/gyosho_success/n/n516db343c35d
一緒にがんばっていきましょう!
行政書士 大山 悠太
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?