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変換

仕事上、多くの人が一度は「上司」と「部下」という関係を持ったことがあると思います。
僕自身、精神的にタフなほうだと思うのですが、それでも今思うとキツかったのは会社経営時代の晩年、そしてこの「上司」も「部下」も同時にいた会社員時代の時です。

今でもたまに、ある程度大きな飲食企業の店長クラスの方とお話しする機会があります。
その時に会社方針を自分の言葉に「変換」できる人とできない人がいます。

正直な話、上から降りてきた言葉をそのまま下に降ろすのでは誰でもできます。
みんなに伝わるように、しかもあたかも自分が言ったかのように「変換」することが大切になってきます。

ただ、PCの変換機能と一緒で、何度「変換」キーを押してもそのワードが出てこない言葉は、そもそも流用性が無い「使われない言葉」なのです。

なので、まず言葉のスタートの「発信者」が考える。
会社経営時代であれば、まず僕が「変換」しやすいワードを使わなければならなかったと思います。

その変換しにくい言葉が
「社長がこう言ったから〜」
「会社がこうだから〜」
の「他責」の風土が蔓延した結果、多くのスタッフが会社を離れました。

デキる店長は高い変換スペックで最適なワードを出して自分発信かのようにスタッフに伝えてくれます。
でもそのスペックはたまたま見つかったいわば「バグ」です。

一般的なスペックでも見つけられる言葉をはじめから発信しなければならなかったと今になって思います。
あの時に「説得」ではなく「納得」してもらうという大切さを本当に勉強させられました。

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