行仁の歩き方⑫滝沢町編
地域おこし協力隊のにったです。
会津若松に移住して8ヶ月になります。
行仁地区の担当となりまちづくり協議会設立に参加。
そこで地域のことをもっと知ろうと始めたのが
この「行仁の歩き方」です。
ここまで行仁地区に13ある町を歩き回った4か月。
残すはいよいよあと2町となりました。
行仁地区北東端に位置するのが「滝沢町」です。
滝沢、と耳にしたときタッキーではなく滝沢馬琴が頭に浮かぶ
時代遅れ協力隊員は、地図で滝沢町の形を見てビックリしました。
飯盛山へ銃口を向けた水鉄砲のような区画なのです。
その銃口の先端にあるのが滝沢妙国寺前バス停留所。
ここから馬琴町を、失礼、滝沢町を歩きます。
まず思わず足を止めてしまったのが棚長商店。
雑貨店の店先には福島で作られた竹かごや
冬支度に備えたママさんダンプが並びます。
ん?
(ところでママさんダンプってなんや?)
どうも新潟で開発されたスノーダンプの商品名みたいです。
そもそもこの雪かき道具をスノーダンプと呼ぶことさえ
大阪育ちのにったは知らなかったのです。
こんな能天気なことで会津の冬を越せるのでしょうか。
不安を抱えながらも道を進みます。
それにしても行仁地区には神社仏閣が本当に多い。
滝沢町も比較的新しい住居が目立つ地域ですが
そんななかポツリ幽玄と佇む正一位稲荷神社があったりします。
町のいたるところに歴史が息づいているんです。
さて。
昼食店探しに苦労してきた行仁歩きですが
先に言っておきますが滝沢町にも飲食店はないんです。
お昼に食事ができるのは
マクドナルドと、あとはラーメン店が一軒だけ。
もちろんファストフードに入らず「麺や大一」に惹かれて入店。
会津山塩を使ったスープが大人気のお店です。
いやはやなんとも満足の昼食となりました。
最後に青果店フレッシュきくちで立ち止まってしまったのは
「みしらず柿」が店頭に並んでいたからです。
焼酎で渋を抜いた会津栽培のみしらず柿は
10月下旬から11月下旬だけにしか出荷されないんです。
先日生まれて初めて食べたこの柿をぼうっと眺めていると
店のお父さんと目が合いました。
そこからお父さんと雑談に花が咲くことに。
果物話に引き込まれていくうちに
ひと箱買って実家に送ることにしました。
食べたことがない人にぜひ味わってほしい、
そう思うほど本当に美味しい柿です。
いやなんともあたったかい気持ちにしてくれる滝沢町です。
さてあったかいのはいいんですがーー。
行仁地区も最後は八角町だけを残すところでひとつ問題が。
(行仁地区を歩き終わったらどうしよ……)
まあええか。
帰ってお土産のみしらず柿を食べながら考えるか。