学校で学ぶことなんて本屋の1コーナー
久しぶりに本屋に行った。
昔から本を読むのは苦手だが、最近はビジネス書や自己啓発本ばかり読んで、賢くなったつもりになっている。
本を購入するのはインターネットばっかりでレビューを見てコメントに共感できる本を買う。
一方で、本屋に行くと様々なジャンルの本が目に入ってくる。文庫本の隣にはビジネス書やエッセイが置いてあり、裏の本棚には漫画や子供向けの絵本がある。
私は資格試験のために問題集を買いに行ったのだが、その隣のコーナーには久しぶりに見る受験対策本や赤本などが置かれてあった。
久しぶりに参考書を開いてみたら、懐かしい気持ちになりがむしゃらに勉強していた当時を思い出した。
社会人になって気づくのは、体系的にまとめられた教科書ようなことを勉強する事はほとんどなく、虫食いのような点と点の知識を集め、自分の体験で学んでいくことばかりであるということ。
会社に入るとみんなが違うことを言い、断片的な情報や知識を教えてくれる。相手の背景や知識量などお構いなしに、これは知ってたほうがいいという感じで。
会議の隣の席での雑談や突然のメールなど、時間割はなく、色んなことを突然教えてくれる。
社会人4年目になった私は、最近は職場で自分の無力さに気づかされ、うんざりすることも多い。
なんとなくそれに助けを求めるように自己啓発本を読み漁るようになったが、自己啓発本と一口に言ってもいろんな種類の本がある。
本屋全体で見ると、いわゆる学校教科書や参考書などは本屋さんの一角にしかなく、大部分の面積を占めているのは社会人が読むであろう政治や経済に関する本、一般教養やビジネス書など、社会人が必要な知識が書かれたものがずらっと並んでいる。
生まれてから社会人になるまでずっと学校に通い勉強していたが、それらは社会に出てから必要な知識のほんの一部であり、自分の人生において役立つし知識はさらにその一握りである。
学生の頃に学んだ知識はもちろん今のペースとなっている。しかし、学校を卒業して4年が経ち、どれぐらいの知識を手に入れられただろうか。
ふと自分の4年間を振り返ったとき、高校や大学で学べた量をこの4年で学べただろうかと疑問に思った。
いわゆる「仕事ができる社会人」と言うのは、学生の時のように誰かに教えられて学ぶことではなく、自らの意識や意欲で自分を律して知識を得ることができる人なのだろう。
正直、この4年で学べた事はあまり多くないと思う。会社のルールやいろんな手順、文書を理解し始めた程度。
この先結婚したり子供が生まれて家族を持つと、自分の時間は本当に限られるだろう。
自分だけの時間をいかに有効に使い、世の中に星の数ほどある知識をどれだけ自分のものにできるか、もう一度考え直し、行動を改める必要があると、本屋の出口で振り返り、そう思った。
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