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『octo』ってラテン語で『8』のことだそうです。

『オクト』で『8』といえば、『octopus』=『タコ』
ですよね。

こんな感じで『8』にまつわるものは結構『オクト』がつきます。

八角形=octagon
八面体=octahedron
オクターブ(8度離れた音)=octave
八倍の=octuple
八重奏=octet
八花弁=octamerous

こんな感じで『8』にまつわるものは『oct』がつくんですが、皆さん疑問が浮かんできたでしょう!!!
そう、『october』=10月。
なんでやねん(笑)

で、調べてみると、面白かったのでお話いたします。

まず、カエサルをご存じでしょうか?
英語名はジュリアス・シーザー。
有名な言葉を残しています。
「賽は投げられた」

その当時のローマは元老院というのがあって、そこで権力を握ろうとする者たちがお互いの足の引っ張り合いをしていました。
邪魔者が出てくると、最前線の将軍なんかに昇進させてローマから追い出すんです。
大将軍は最前線で、必死に戦うしかない。
ところが、ローマに帰ってきたら、処刑が待っているんす。
なぜかというと、残った人々がその将軍の悪口、讒言、ウソを散々ばらまいて、市民が怒り、処刑にさせたのでした。

そんな状況で出てきたのが、カエサル。
この方も優秀な方ですから、みんなに嫌われて最前線に送られます。
でも、カエサルの方が一枚上手でした。
なんと、カエサル自ら筆を握り、どんな戦いをしているのかを逐一おもしろ物語にして、ローマの人々に知らせたのです。
この物語がおもしろい!!
ローマの人々は元老院が流す悪口、讒言、ウソよりも、カエサルの物語を信じたのでした。

そうなんです。物語にはこんな素敵な力もあるんです。
時に、悪口、讒言、ウソを打ち破る!!!!

で、カエサルがローマに帰ってきたときにはローマの人々に熱狂的に迎えられることになるんです。

そんなカエサルが権力の中枢に座ったときに、1つの改革を行いました。
それが暦の変更でした。
それまでは太陰暦でした。それはこんな感じでした。

1月 Martilis = ローマの守護神マルスの名前:一年の初まりに相応しい
2月 Aplilis = 美の女神
3月 Maius = 豊穣の女神
4月 Junius = ゼウスの妻で家庭の守り神
5月 Quintilis = ラテン語の5
6月 Sextilis = ラテン語の6
7月 September = ラテン語の7
8月 October = ラテン語の8
9月 November = ラテン語の9
10月 December =ラテン語の10

の10カ月で約300日でした。
「え~、足りてないやん」
はい、足りてないので、冬の2か月はカレンダーはお休みしてたんです(笑)
めっちゃ適当でしょう。

で、この時は『8=oct』は成り立っていたんです。
ところが、
「2か月お休みはやっぱり不便やわ~」
というので、後に2か月足しました。
それでこうなります。

1月 Martilis = ローマの守護神マルスの名前:一年の初まりに相応しい
2月 Aplilis = 美の女神
3月 Maius = 豊穣の女神
4月 Junius = ゼウスの妻で家庭の守り神
5月 Quintilis = ラテン語の5
6月 Sextilis = ラテン語の6
7月 September = ラテン語の7
8月 October = ラテン語の8
9月 November = ラテン語の9
10月 December =ラテン語の10
11月 Januarius = 出入口と扉の神 頭の前後に顔がある
12月 Febuarius = 月の神

この暦を見た時に、みんあある事に気づいたんです。
「11月のヤヌスの神様、出入口の神様やで。この神様に1月やってもらうとちょうどええんとちゃう?」
これで、暦がググっと回ってこうなります。

1月 Januarius = 出入口と扉の神 頭の前後に顔がある
2月 Febuarius = 月の神
3月 Martilis = ローマの守護神マルスの名前:一年の初まりに相応しい
4月 Aplilis = 美の女神
5月 Maius = 豊穣の女神
6月 Junius = ゼウスの妻で家庭の守り神
7月 Quintilis = ラテン語の5
8月 Sextilis = ラテン語の6
9月 September = ラテン語の7
10月 October = ラテン語の8
11月 November = ラテン語の9
12月 December =ラテン語の10

はい、これで『8=oct』は成り立たなくなったんです。
さらに進化は続きます。
太陰暦は1年354日で、数年に1回、閏月が必要で、その年は2月 Febuariusを2回繰り返してたんだそうです。
それが、今でも名残として残って、4年に1回閏年の時は2月で調整することになってるんです。
で、この閏年をなるべく起こらないようにするためには太陽暦にするのがいいんです。
それをしたのがカエサルだったんです!!!
で、このお陰でローマの人々は大変暮らしやすくなりました。
「カエサルさん、ありがとう。そうだ、カエサルさんのことを忘れないように、暦にカエサルさんの名前を残そう」
とカエサルが亡くなったあとに決めたんです。
そこで、1月~6月は神様の名前で触るのは恐れ多い。
そこで、神様の名前じゃなくなる7月にカエサルの名前Juliusを入れたのでした。
さらについでに、カエサルの次に権力の座についたのがアウグストゥス。
この方もめちゃくちゃええ方やったそうで、ローマの人々が
「カエサルさんの次の月はアウグストゥスさんでええんとちゃう」
という事で

1月 Januarius = 出入口と扉の神 頭の前後に顔がある
2月 Febuarius = 月の神
3月 Martilis = ローマの守護神マルスの名前:一年の初まりに相応しい
4月 Aplilis = 美の女神
5月 Maius = 豊穣の女神
6月 Junius = ゼウスの妻で家庭の守り神
7月 Julius = カエサルの名前
8月 Augustus = アウグストゥスの名前
9月 September = ラテン語の7
10月 October = ラテン語の8
11月 November = ラテン語の9
12月 December =ラテン語の10

となったのです。
で、思いますよね。
「次の皇帝の名前がなんで入ってないんや」って。
次のお方はティベリウスだったんですが、
「ちょっと待ってくれ。12人までは名前入れれるけど、それ以上増えたらどうするねん」
という当たり前すぎる疑問を呈して、これ以上の変更はしなかったんです。

いつも当たり前につかっているカレンダーにこんな物語があったんですね!!!
ようく調べてみると、そこにもここにも動き出す物語があるかもしれませんよ♪♪

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