「あう!」・・・怪談会を襲った怪現象?
東京芝の増上寺で行われた「不可思議話会」と題された怪談会が、
さる7月2日に行われた。
会場となったのは、普段は一般の方が入れない修行の場である「光摂殿(こうしょうでん)」の大広間。天井の絵が美しかった。
冒頭、豊島邦博布教師による「極楽と地獄の話」で始まり、
怪談師のありがとうぁみ氏と、DJ響氏による対談形式による
怪談の数々は実に面白かった。
夜、ノックの音と共に訪れる謎の影。
稲荷の狐に悪戯した子の末路。
トイレの怪などなど。
手慣れた世界を舞台にした作品でも、新たな展開を加えて、観客を心地よく裏切ってくれる。
窓外が徐々に暮れていくにつれて、雰囲気も盛り上がり、
真夏日に涼風のような語りが吹き抜けた感じがしたのであった。
だが、怪談会の向こうで、とんでもない怪現象が起こっていたのであった。
事の始まりは、2日の午前1時くらいから始まっていたのだ。
昨日からずっと、テレビなどでも報道されている、あの「あう」のトラブルである。
あ。変換が違う・・・
「au」のトラブルです。すみません。
通信回線のトラブルで、auの携帯などで通話やネットへのアクセスが出来なくなった事件です。
なんだ。とお思いでしょうが、これがこの「不可思議話会」を直撃したのでです。
最近のイベントでは、紙の入場チケットを発券する代わりに
スマホ画面などで確認する電子チケットを採用することも多くなりました。
今回も紙チケットの他に電子チケットも発行していたのですが、その電子チケットが、スマホが繋がらないために、一部確認できないという事態でした。
イベントのスタッフは、何とか回線を復旧するのを祈っていましたが、結局開演時間までには回復せず、購入した時に送られるメールなどを確認する事によって電子チケットを呼び出せない場合の対応を行い、事なきを得たようでした。
イベントが数百人規模の物で、紙チケットの割合が多かったので良かったが、これが何万人も動員するコンサートで、電子チケットのみ対応、というものであったら、どれほどのパニックになったか分からない。
又、JRなどでもチケットレスが進んでいますが、スマホとのアクセスが上手くいかないと乗車できないなどのトラブルの可能性もあるので、旅行に行く時には対策を考えておいた方が良いと思ったのでした。
終演後、会場の外へ出ると、まだauのトラブルが続いていた。
結局、自宅に戻り、PCを立ち上げて、仕事の緊急連絡などが入っていない事を確認するまで、心は落ち着かなかった。
結局、この日は、こちらの方が怖かったのかもしれない・・・ナ~ムゥ・・・。
おわり