「だってプロレスでしょ?」・・・その問いに答える一冊。
「あれはプロレスだからでしょ? ショーなんでしょ?」という疑問に答えを出す一冊の本が刊行された。
「格闘家 アントニオ猪木 -ファイティングアーツを極めた男-」である。
猪木氏の逝去に伴い多くの「アントニオ猪木関連書籍」が発売されたが
この本はその決定版と言えるだろう。
近年、猪木氏のイメージとして知られているのは、
例の「ビンタパフォ―マンス」であり、「闘魂」に代表される情熱である。
しかし、多くの人々が感じているショーアップされた「闘魂」のイメージだけでは
語り尽くせないものがきっとある、そんな風に以前から思っていた。
だが同時に周囲からは「だってプロレスでしょ?」と聞かれる事も少なくない。
確かに「ショー」だ。「プロ」なんだから。
「でも、それだけじゃ無いんだけどなぁ・・・」
そんな思いにこの本は答えてくれる。
本の中では、アントニオ猪木だけではなく、プロレスというもの自体を改めて検証している。
検証の軸になっているのは、「格闘技術」だ。
佐山聡、藤原喜明、山本小鉄といった面々に猪木氏の格闘技術について
インタビューを行い、その能力の詳細を記している。
又、猪木氏の生涯についても再検証している、かつての日本プロレスやカール・ゴッチ氏との交流、梶原一騎原作のコミックス「チャンピオン太」などとの関わりなどは実に読み応えがある。
そして、それらの事実や証言に対峙しながらも筆者は冷静さを失わず、
アントニオ猪木の強さと格闘技術のリアルを検証しているのだ。
「格闘技術」という点からアントニオ猪木とプロレスを見直したこの本は、
プロレスに対するイメージが変わる一冊である。
ちなみに、11月24日(金)には、筆者によるトークイベントが秋葉原で行われる。興味のある人は是非。
場所:書泉ブックタワー(秋葉原)9Fイベントスペース
日時:11月24日(金) 18:30~
店頭か、メールでの申込みが可能。
メールでの申し込みは、11月19日(日)閉店までということなのでお早めに。
「格闘家 アントニオ猪木 -ファイティングアーツを極めた男-」刊行記念イベント | 【書泉】神保町/秋葉原の書店 (shosen.co.jp)
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