「会場が一気に引き込まれる」・・・白石加代子「百物語」アンコール第五夜
もはやライフワークと読んで良い白石加代子さんの「百物語」。
今回の一本目は高橋克彦作「遠い記憶」。
今まで上演された「百物語」の作品の中で、スタッフが、まず文句なく一板に上げると言う作品。
一時間近い長丁場を一気に引き付けて、ラストまで引っ張って行く力は流石である。高橋克彦ファンも横で唸っていた。
二本目は阿刀田高作「干魚と漏電」
こちらは、干魚の描写から始まり、日常のあるある、そして、恐ろしいラストに繋がる。
その途中の細かな描写が、五感に訴えて来る。
個人的には、阿刀田高さんのシニカルな感じが60~70年代の空気感と共に甦って来て、妙に懐かしい感じがした。
阿刀田高さんの短編には、他にも「冷蔵庫より愛を込めて」という姉妹編のような作品があるが、そちらも合わせて読んでみると面白いだろう。
さて、「百物語」のアンコール公演はこの第五弾で、いったん終了。今後は別の企画で舞台に立ち続けると言う。
今後も、白石加代子さんの活躍から、目が離せない。
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