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「日本語でどづぞ」・・・私たちの知らない日本文化。



海外旅行をすると、私たちの知らない日本文化に出会うことがあります。


30年ほど前、ニュージーランドのレストランで「SUKIYAKI」というメニュー名を見つけ、
頼んでみることにしました。

日本で食べる「すき焼き」と全く同じものが出てくるとは思いませんでしたが、
どの程度、再現性があるのか楽しみでした。

数分後、出てきたのは、皿に乗った炒め物。
鍋もありません。

千切りにした野菜と肉を少々、茶色く色が付くまで炒め、それら一緒に
5mmほどの太さの白いヌードルが、しょうゆを絡めて炒められていました。

早い話が、「焼きうどん」です。

味は・・・日本のものより、しょうゆ味が濃い感じでした。

ただその夜やたらと喉が渇いたことを覚えています。

坂本九さんの大ヒット曲「上を向いて歩こう」が
アメリカで発売された時、「SUKIYAKI」というタイトルが付けられたことは有名ですが
日本、というイメージは、その程度なのかもしれない、と当時は思いました。

その後10年ほどして同じ町を訪れた時には、
日本人が経営するラーメン店や定食屋が出来ていて、
日本でなじみのある「ラーメン」とカタカナで書かれたのぼりまで立っていました。
味は日本で食べるものとほぼ同じ。
10年で随分変わったものだと思ったものでした。


そんな「海外で見かける奇妙な日本」を、お店の看板やメニューに注目して紹介している本が
「日本語でどづぞ」です。

一例をあげると、

・香港のマッサージ店の電飾看板で「エしペーターで一階でどラざ」

・韓国の居酒屋の入り口で「いらつしゃませ。わりがとらございます」
 
・中国のホテルのお土産店で「はいはいふらいき」

何年も前の本なので、現在では多少状況が変わっていると思いますが、
今でもおススメの一冊。

ただし、電車の中で読むと笑いを堪えすぎで、苦しくなります。



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