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「幼い頃感じた、未知の世界へのときめきが込められている」・・・ 舞台「サラマンドラの星空」。


Jungle Bell Theater 2024年本公演 「サラマンドラの星空」

「ムーミンにはたまらない作品」と言っても、
トーベヤンソンファンの事ではない。

雑誌「ムー」好きの人々の琴線をくすぐりまくる作品なのだ。

*毎度のことだが、これから見る方もおられるだろうから、
内容については、一切ここには書かない。以下は全く私の感想なので、
実際にどう感じるかは、是非ご自身の目で確認していただきたい。

開演前、作演出の浅野泰徳氏が注意事項と解説の為に登場してくるが、
その手には当然のように雑誌「ムー」が握られている。

一瞬、「あれ? そんな感じで2時間なの?」と不安になり、
脳内が身構えてしまうが、
そんな心配はあっという間に消えてしまう。

登場する人物それぞれが抱える、心の問題や傷のようなものが
伝わってきて目が離せなくなる。

それは芝居が進むにつれてより顕著になり、
ほんの脇役のように見えるキャラクターにも
その向こうに辛い過去や果たせぬ思いがある事が感じられて
展開が楽しみになってくる。

後半になり、多くの人物が交差して登場するに従って
より深く印象づいてくる。

そしてついに、物語のクライマックスで、
まるでサスペンスドラマのように一気に帰結するのだ。

まるで、笑いという深い草むらの中に潜む
傷ついた野獣が、一歩踏み出すタイミングを
じっと狙っているような印象を受けた。
(この表現で分かってもらえるかな・・・)

とにかく、まずはこの世界感の中に、没入していただきたい。

23日(水)まで、 豊島区大塚の萬劇場にて。
Jungle Bell Theater 2024年本公演 「サラマンドラの星空」




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