「銀河鉄道乗り損ね」・・・年末自宅待機その4
発症から6日目、7日目、
さて、熱も下がり症状が無くなってから三日。
体調はほぼ回復。運動不足解消に家の中をうろうろ。
久しぶりに風呂に入り、体をさっぱりさせる。
6日ぶりになる。さぞかし体も臭かった事だろう・・・待てよ、
匂わないぞ。
そうだ、確かに匂わない。
家の中でもなるべくマスクをしているようにしているが、
すぐに捨てるのがもったいないのと、捨てるタイミングを無くしている内に複数のマスクを交互に使い回している。かつてのマスク不足時代のようだ。
だが、そのマスクがどれも臭くない。
もしやこれは・・・と思い匂いのきつそうなものを
次々嗅いでみる。
ジュース、コーヒー、ネギ、ネコのうんち。
どれも香りが分からない。
やられた! これが鼻づまりによる一時的なものなら良いが、
恒常的な後遺症だと辛い。
味覚を失う事がある、とネットによく書かれているので、
食事をするごとに、舌の反応だけは確認してきた。
今のところ、どの味もしっかりと確認できている。
味覚が大丈夫なので油断した。
でも匂いがしないと味まで変わると言われているから、
いくらかは感じているのかもしれない。
全快時にどうなっているか、不安だがもうしばらく様子見だ。
その他、症状で気が付いたことを列記してみます。
まず、熱があっても汗をあまりかかない。
風邪などの場合、熱があって布団にくるまっていると、
大量の汗をかいて、頻繁に下着を取り換えなければならないが、
全くと言っていいほど汗をかかない。
その為か、手が滑りやすく普段よりしっかりと握らなければいけない。
一瞬老化が進んだかと思った。
また、手についた細かい汚れの粒子がいつまでも残っている感じがする。
最初、手の触感が変だなと思っていたが、
良く手を洗ってみると、異常に乾燥した感じになる。
フィギュアなんかの剥離剤や工業用の「556」などの粒子の細かい油が着くと洗ってもいつまでも手に残っている感じがするが、それに似ている。手の油が無いのだろう。
あと、先記の通り、汗をかかないので、下着が汚れないし匂わない。もっとも鼻が利いていないのだから、匂っていないのか匂いが分からないのかは分からないのだが。
ちなみに、汗ではウイルスは移らないそうだ。
通常、ウイルスが汗腺から出ることはなく、インフルエンザでも同じことらしい。汗は触れても移らないが舐めると移る。触れたものはなるべく触らない。
7日目には、年末とあって、仕事納めの連絡がいくつか入った。
こちらの事態を説明すると、経験者は話をしてくれる。
ある会社は、昨年夏から順々にスタッフが陽性になって行き、
ついには一人を除いて全員が陽性(軽症・無症状)になった。
だがその最後の一人は、体質のせいでワクチンが打てず、
それなのにほぼ事務所に詰めっぱなしだったが、
ついに罹患しなかったという。
あとは家族が貰って来て家庭内で順々に掛かった者。
ある日突然、熱が38度以上出て、全く動けなくなった者。
家族が陽性になり濃厚接触者として調べたら
無症状のまま出勤していたが、すでに陽性であった者。
色々あるが、いずれにしても、決して油断は禁物である。
迂闊に混雑しまくる有名神社への初詣もよく考慮された方が良いかもしれない。
そもそも初詣は地元の神社・氏神様に参ってから他の神社に参るのが筋らしいから、私はとりあえず近場の空いているところに参り、
有名どころへの初詣でとお汁粉は先のお楽しみとするつもり。
それとは別に、元気になって来ると演劇などのキャンセルが悔しくなってくる。
まず、知り合いの映画の試写会。
企画段階から知っているので是非行きたかった。
続いて、活弁士澤登翠さんによる無声映画の会。上映作品はモノクロの「ベンハー」。有名なチャールトン・ヘストン版は、これのリメイク。
勿論戦車競走のシーンもあって、人によってはこちらの方が迫力があるという人もいる。
そして、カメリアホールでの「銀河鉄道の夜」。
宮沢賢治の名作を人形劇で見せるのだが、声優、俳優、浪曲師、能楽師、オペラ歌手と多彩な声のプロが声を担当する。
進行は大好きな玉川奈々福さん。
どれもこれも、見たくいてチケットも買っていたのに、自宅待機。
ああ。行きたかったのに残念だ、
もっと気を付けていれば良かったと後悔先に立たず。
まあ、「銀河鉄道の夜」には行けなかったが、「銀河鉄道」に乗らずに済んでるんだから良しとしよう。油断するなという天の啓示であろうと思い。今日も布団にもぐる。
おわり
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