![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117845676/rectangle_large_type_2_052ca2131bcd280a3697deb5c220754d.png?width=1200)
「ネズミ」・・・夜中に枕元を駆け巡るのは、超ショート怪談。
「ネズミ」
僕は今年で小学4年生。
お父さんが出張で留守になっても、お母さんの布団に
潜り込んだりしない。
僕は男だ。一人でもしっかりして、家とママを守らなくっちゃいけないんだ。
でも、そんな時に限って変な音が聞こえる。
「サラサラ。パンパン。チューチューって
真夜中に変な音が毎日続くんだよ。何だろう」
僕は霊感があるという3組のタケシ君に聞いてみた。
「それは、きっとネズミの霊だな。お前を狙ってるんだよ」
「え~、やだ~。僕は家を守らなくっちゃいけないんだ。
タケシ君、何か方法は無いの」
「よし。じゃあ、ネズミ霊退治をしてみるか」
タケシ君は誰にも言うなと念を押して、除霊の方法を教えてくれた。
「ちょっと残酷な感じだけど、この方法が一番効くんだ」
そう言われて、僕はこれは真剣にやらないといけないな、と思った。
その日の夜。お母さんに見つからないように家を出て
小学校の裏の林に行き、ネズミを描いた絵を画鋲で木に貼りつけた。
そして、教えられた呪文を唱えて、
描いたネズミの首をチョキンとハサミで切った。
翌日、隣のおじさんが、交通事故で死んだ。
首が体から離れてしまうほど大きな事故だったらしい。
しばらくして、お父さんが出張から帰って来た。
僕は胸を張って言った。
「僕、しっかりと家とママを守ったよ」
おわり
*よ~く考えてみてください。
#朗読 #怪談 #ネズミ #恐怖 #怪 #不思議 #短編 #謎 #ショートショート #秘密 #猫いらず #寝室 #子供 #夜 #スキしてみて #秘密 #浮気 #夜這い
いいなと思ったら応援しよう!
![夢乃玉堂](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32788085/profile_65fa5c98f0fc65b2e86404ccec482568.jpg?width=600&crop=1:1,smart)