「交通整理のバイト」・・・あっという間に読める。超ショート怪談。
学生の頃、「楽で簡単で良い金になる」と言って
先輩が自分の代わりにアルバイトに入って欲しいと言ってきた。
内容は工事現場の交通整理。
道路の片側を掘り返して工事している間、
片側通行の車を止めたり活かせたりする、いわゆる「棒振り」である。
現場は国道から20分ほど入った山の中の2車線の道路。
ギリギリすれ違うくらいの道幅で緩やかなカーブが続いている。
カーブの向こうが見えないため、
俺ともう一人のバイト、年配のガンさんが
現場の手前と奥に別れて待機していて、
俺の方に車