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次回NovelJam参加者へ あるいは NovelJam2024参戦記①
お世話になっております。
サラリーマンをしながら小説を書いている湫川(くてがわ)という者です。
この記事は、NovelJam2024に著者として参加した湫川の個人記録です。
『NovelJam』とは
「著者」と「編集者」と「デザイナー」。チームで挑む、集中創作道場。
NovelJam(ノベルジャム)とは、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』です。ジャムセッション(即興演奏)のように、参加者が互いに刺激を得ながらその場で作品を創り上げていきます。
ただし、いわゆる参戦記はすでに歴代参加者が面白くまとめてくださっているので、時系列に沿った出来事やアクシデント、興奮や後悔、汗と涙の結晶はそちらをお読みください。いずれも悲喜こもごも、赤裸々に書かれていてたいへん読み応えがあります。
今回参加したNovelJam2024の開催概要および日程はこちら。
そのため本記事は、いずれ開催されるであろう次回NovelJamに参加しようか迷っている、未来の著者へ向けて書き残しています。
あなたのことですよ。
第一弾では「何が出版できた?」、「応募について」、「開催当日まで何してた?」、「お題とテーマ」の4つについて短いですが触れます。
※第二弾以降も同様ですが、湫川個人の考えだけで書いています。
やってよかったこと、やる必要のなかったこと、やっちゃいけなかった
ことなど様々あり、正解を書いているわけではないのであしからず。
1. 何が出版できた?
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(著)湫川 仰角 (編)M☆A☆S☆H
(表紙デザイン)杉浦昭太郎 (表紙イラスト)いちじく
良い表紙だ。
編集者さん、デザイナーさん、イラストレーターさんの大いなる後押しによってSF短編小説を出版することができました。
いろいろなところで手に取れるけど、推奨購入先は↓のbccksにて。220円。
作品紹介
高校一年生の桐井スナは、空に浮かぶ二つの天体を教室の窓から見つめていた。自分達が住む惑星と、互いに環境の異なる二つの惑星との間で精神的共生が行われる世界。共生を受け入れられないスナは常に疎外感を抱きながらも、周囲の変化に押し流されるように自らが歩む道を見定めていく。
植え替わる、をキーワードに、根無し草のように世界と切り離されることの対比を描くエモーショナルSci-Fi純文学、ここに誕生。
執筆の詳細については後日の②で。
2. 応募について
NovelJamへ参加するために、あなたは参加申し込みをする必要があります。
ここに書き残しておきたいことはひとつ。おそらく設けられているであろう、参加に際しての熱意を書く項目について。
恥ずかしがらずに、書き殴ってみてほしいです。
100文字以上とか書いてあるかもしれませんが知らんぷりして1000文字いっちゃいましょう。ゆっくりでいいです。本番とは違って募集締め切り日以外にあなたを急かすものはありません。
なぜ参加しようと思ったのか、得たいものは何なのか、参加したいと思った時にどんな心の動きがあったのか。そのようなことについて、私は1000文字弱の怪文書を送りつけました。
文字数を稼ぐこと自体に意味はないですが、自分の熱意が何かを改めて確かめておいて損はないでしょう。
3. 開催当日まで何してた?
参戦決定から開催日までのおよそ一か月、以下のことをしていました。
・ポートフォリオを作ってみた
アピールのためよりも、チームを組む編集さんがあなたを知るために作ることを勧めます。当日は限られた時間内でどんどん書き進める必要があるので、無用なすれ違いや食い違いが多少なりとも軽減されると思います。
これまでどんな作品を書いてきたのか、実作いくつかへのリンク、NovelJamでどんな作品を書きたいのか、今回の目標はなにか。
初めてなので調べ調べしながらA4一枚の資料を作りました。
Canvaを使ってみたけれど、そんな急に大層な物は作れなかった。
・短時間でプロットを作る練習をしてみた
執筆速度に自信がないので、一言お題を自分で考え、500~600字程度の簡単プロットを30~40分で作ることを繰り返していました。NovelJamには制限時間があるので、早めに本文に取り掛かれた方が良いのは間違いありません。とはいえいきなり本文を書き始めると行き詰って時間を無駄にする可能性があるので、プロットを早く作ることができれば良いと考えてのことです。もしかしたら考えたプロットが流用できるかもしれないと思ったけれど、結局使うことはなく、効果のほどは不明。あんまり意味はなかったかもしれない。
4. お題とテーマ
NovelJam2024のお題は「3」。
東京会場のテーマは「デラシネ(根無し草)」。
プロット練習時にNovelJam風のお題を考えてみてはいたものの、的中するはずもなし。
未来の著者であるあなたのNovelJamではどのようなお題/テーマが課されるのか、楽しみにするほかない。
手短ですが、また次回。
2024年12月13日