万物流転〜藤沢武夫の言葉
最近読んだ本の中で、藤沢武夫の「経営に終わりはない」がある。
その中で印象的だったのが、「万物流転」と「たいまつは自分で持て」という言葉だ。
世の中は万物流転である。
つまり、この世にあるすべてのものは、絶え間なく変化してとどまることがないということだ。
そして、「たいまつは自分で持て」とは、自分自身で道を拓けということだと思う。
最近、仕事柄行政の方と話す機会が多かったのだが、よく話に出るのが「事例を見たい」という要望。
事例を見るということは、「他人の成功を真似る」ということと同意義だと私は思う。
しかしながら、世の中は万物流転だ。絶え間なく変化してとどまることがない。つまり、他人の成功を真似たとしても自分の成功につながる保証はないということだ。
それよりも、世の中の時流を感覚的に捉え、自らが良いと思ったことを最小限の損失に抑えながら小さく試してみる。そんな心意気が必要なのではないか。
今の日本が30年以上、成長にあぐねてきたのは、「安定」という拠り所にすがってきた結果ではないだろうか。
万物流転の世の中では、「安定」は「衰退の始まり」を意味する。
衰退を防ぐためには、人の成功に倣うのではなく、自分でたいまつを持って自らが成功への道を切り拓くべきではないのだろうか。
ということを自分に言い聞かせ、これからも挑戦を続けていこうと思った今日このごろです(笑)
UnsplashのBrad Barmoreが撮影した写真