バンドマン向け、簡単な印刷に関する知識。解像度とdpiについて
どうやらバンドの世界では印刷関係の知識がロストしかかっているようなのでちょっとまとめておきます。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) February 19, 2020
フライヤー制作などでバンドさんのロゴやアー写は必須になってくるものですので、基礎的な知識を持っておけば手間が省けると思います。
家での少量のフライヤー印刷などを自分で作れるようになったため、印刷関係の知識がロストしかかっているようです。web中心になったこともあり、特に解像度等の面でフライヤーに使うのでと言っても小さなものが送られてくるケースがよくあります。
フライヤー自体はまだまだ有効な手段の一つでもありますので、チラシの作り方の基礎として、解像度、dpiなどを中心にお話したいと思います。
解像度とdpi
まず覚えてもらいたいものが解像度、とdpiの二つの単語です。
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簡単に言うと以下のような形です。
解像度:デジタル媒体での大きさ
dpi:密度
似て非なるものでして、dpiは物理世界での大きさに影響があるものと考えて下さい。
ちなみにdpiですが「dots per inch」の略です。d/i。60km/hみたいなものだと思ってください。
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1インチ当たりにドットがいくつ入るかを表す数値がdpiで、高ければ高いほど密度が高くなります。
解像度の単位はピクセルですが、これは色情報を持ったドットです。よって、概念的な大きさとしては1ピクセル=1ドットです。
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解像度が高ければ高いほど、デジタルデータ上の大きさは大きくなりますが、一方でdpiが高ければ高いほど物理的な大きさは小さくなります。
例えばですが、350dpiと700dpiで同じ解像度のデータを印刷した場合大体半分ぐらいの大きさになります。
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(ミリ単位で端数がちょっと出たりするので若干ズレますが殆ど半分です)
ネットのdpiと印刷のdpiの差
で、問題はここからなんですが、印刷はだいたい350dpiが推奨されているのですが、デジタル媒体を表示する画面のdpiは結構マチマチでして、パソコンのモニターって比較的dpiが低めだったりします。
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それに合わせてしまうためネットのdpiはどうしても低くなります。
TwitterやFB、インスタ等のSNSも実は画像解像度かなり低めでして。というのもwebはだいたい72dpiと言われていまして。印刷とは文字通り桁違いなのです。
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と言う事は、表示媒体上で大きく綺麗に表示されているからといって安心して印刷すると……酷い結果になってしまうんですね。
バンド活動をしていく上でフライヤー制作やグッズ制作でロゴ、アー写は絶対必要になってきます。この時、解像度とは大きければ大きいほど好ましいものとなります。
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写真と写真切り抜いて組み合わせたりもするので、縮小して合わせられるよう大きな画像を用意してください。
A4が印刷できれば他にも幅広く利用可
一般的な印刷(350dpi)におけるA4の解像度は2893×4092です。
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余談ですが、BASEで販売しているTシャツ制作の際に求められた解像度は2795×3149です。ということはだいたいA4の大きさをクリアしておけば色んなグッズにも応用が利く、と言う事になります。https://t.co/LViXInCMj1
覚えるのが面倒な時は、横幅3000の縦長長方形とざっくり記憶しておけばまず間違いないと思います。細かい調整は実際にデザインをする人に任せておけばいいので、とにかく横幅3000以上の画像、写真、素材を複数用意しておけば何とかなると思います。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) February 19, 2020
バンドマンの為の簡単なDTPでした。