主にボーカルさん向け。ライブでやめて欲しい事3点。譜面台、死に手、片付け。

7/19に向けて生意気を言うの36回目です。余談ですが、IQを気まぐれに測定したら173もありました。そんなにあったらもっと楽な暮らししてると思うんですがまぁいいですw 錯覚資産として積極的に使っていこうと思いますw

今回は自分がライブを見ていて感じる、これをやめて欲しいと思う点について。特にボーカルさん向けの内容となります。内容としては以下の3点です。

1.譜面台を立てない
2.マイクを持っていない側の手をだらんとさせない
3.幕が閉まり切るまえに片付けを始めない

特にボーカルさんは譜面台を立てないで欲しいなと思います。理由は2点ありまして、一つは歌詞を見ながら歌うのはカラオケでもよくやるので日常を想起させるトリガーとなるためです。もう一つは視線を客席から外すことになりますし、限られた時間で伝えようとする努力を確認に割くことになりますから、純粋に客席に対して訴える力が弱くなるためです。

歌詞を確認するという作業そのものは準備段階ですから、それを特に理由がない限りは舞台の上に持ち込んで欲しくは無いんです。例えば儀礼的なもので合唱などであれば、それは間違いが許されませんから楽譜を持つ理由が存在します。しかしバンドのフロントマンであれば仕事内容としては間違いの有無よりも伝える作業、客席とのコミュニケーションの方が大事ですから、大きな理由がない限りは立てるべきではないと考えます。

自分も一度だけ立てたことが有ります。先輩からボーカルさんがインフルで立てなくなったので Maroon 5をというお話を前日の夜、たまたま一緒に見ていたライブにてもらいました。イエスマンなのではいとお返事した後、翌日の朝からその日初めて聞く曲2曲を覚えて、歌詞カードを作って、歌詞カードを見ながらは何とか歌えるところまで持っていきました。それでもMCで申し訳ないですけどと一言断りは入れました。自分が譜面台を立てると言う行為を許容しても良いと考えるのはそういう特殊な状況だけです。

大原則としては覚えているのが当たり前ですからね。それでも間に合わなかった場合は、それは自分の準備不足なんですから受け入れて、精一杯の客席へのアピールをするべきかと思います。歌詞の確認よりももっと大事なことが舞台の上にはありますから。歌詞カードと向き合うよりも、お客さんと向き合って欲しいです。

手についてなんですが……メジャーさんやプロでもやってるのでそんな所を減点対象にするのお前だけと言う話ではあります。とはいえボーカルとしては気になるので、より洗練した舞台のためにちょっと耳を傾けてもらえれば幸いです。

舞台上でボーカルさんが、マイクを持っていない側の手がだらんと垂れ下がることが多々あります。右手でマイクを持っていた場合、左ひじが中途半端に上がり、手首から先がだらんと下がった形です。画像用意しますとこういう感じです。

画像1

画像2

自分も経験が有りますが、この手が出るときは「動き」に関する準備が出来てないときでして、意識としては何かしようとしているんですが、どうするかが明確に決まっていないためこういう中途半端な動きになります。台本不足、準備不足が身体に出ているものですから、舞台としては改善に取り組むべきポイントです。

特に楽器を持たないボーカルは、「ヒマな手」が出来ます。この手をきちんと演奏、表現に組み込めるかはボーカルさんの大きな力量かと思いますので、是非取り組んでいただきたいです。思いつかないときはここに持っていくっていう場所を2,3箇所決めるだけでも随分と変わってきますし。

でまぁ、最近ほんとに増えたなと思うんですが……幕が締まる前に片付けを始めないで欲しいんです。これは本気でやめて欲しい。

舞台上の片づけを見るためにお客さんはお金を出しているわけではないんですよ。上演に含めてはならない行為です。

幕があるハコは幕が閉まるまで、幕が無いハコは舞台の照明が落ちて客席の明かりがつくまでが「舞台」です。野外ならMCが入ると思うので、MCがしゃべり始めるまでは「舞台」をやって欲しいんです。

お客さんに舞台と認識させている状態で片付けを始めると言う事は、お客さんが見てるところでメイクを落とし、衣装を着替えるのと同様ですから。舞台裏の事は舞台裏でを徹底して欲しいです。

きちんと退場する、もしくはカッコつけるなど「休符の演奏」を続けてください。客席の視線が演者に集中する環境のうちは、そこはまだ舞台です。

片付けの姿は日常へのトリガーとなるものですから、そんなものを非日常空間を求めてやって来ているお客さんの前で見せるべきではないんです。少なくとも、上演と認識されている段階では決してやってはならない事。

ライブハウスは特にカジュアルに出演できたりしますから、その辺りで舞台に対する認識がどうしても弱くなるのかなぁと思ったりはします。が、カジュアルであろうとなかろうと上演は上演ですし舞台は舞台ですから。どこからどこまでが上演なのかの区切りは個々のミュージシャンとしてしっかり持ってもらいたいです。

以上3点ですが、これに取り組むだけでかなり舞台は改善されると思いますので、思い当たるところ有りましたら取り組んでみて下さい。支払ったチケット代に納得のいく舞台を増やすためですし、そういう舞台が増えないとライブハウスの動員も伸びませんので。

本日は以上です。7/19にノルマゼロ、1枚目から70%バックのライブをやります。twitterのフォローやnoteでのご支援等頂けましたら幸いです。よろしくお願いします!


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