今のバンドの世界は切磋琢磨せずともステージに上がれる世界。だからこそふるい落とす存在が求められる
切磋琢磨せなあかんのはほんまにその通りなんですよね。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
本来は切磋琢磨した結果、ステージに上がれて、その結果お客さんがつくと思ってるのです。
今は切磋琢磨しなくてもステージには上がれますから。
だから777は価値があるのです。切磋琢磨の度合いを、独断ではありますが評価するので。
興行としての真剣勝負が本当にないのです。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
ライブハウスはもう興行ではなく、大きな音を出せる防音の設備の営業としての生き残りに出ています。
結果として、演者の選別が行われていません。
お客さんが支払った2000円の中に、どうしようもない学園祭レベル以下の人が混ざってます。
バンド主催のイベントは、仲のいいバンドさんなどを集めるためにこの傾向は弱いと思います。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
ただ、当人らの金銭リスクを抑えるためにワリカンで主催をやり、全員のリスクを抑えた結果として8バンド以上のライブ、長時間のライブが増えています。
本来興行は、主催者がリスクを背負う物です。
ライブハウス側にせよ、バンド側にせよ、どちらの主催するライブも興行としての基礎がもう成り立ってません。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
主催が、全てのリスクを背負ったうえで、黒字を出そうとする勝負。それが興行です。
活きるか死ぬかの真剣勝負場なんです。本来は。商売ですから。
皆で赤字を減らしましょうねではダメなんですよ。みんなで黒字にしないとダメなんです。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
自分の哲学ですが、黒字だから価値あるもので、価値があるから黒字になると思っていますし、赤字だから価値の無いもので、価値がない物だから赤字になると思っています。
皆で赤字を持ち合いましょうは皆で価値を下げていきましょうとしか自分の目には映らないのです。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
強く言う存在が居て、リスク背負ってるのはこっちやねんからちゃんとやれよと、そう発言する存在。リスク背負わせてるんやからちゃんと仕事をやろうと、そう思わせる存在。
今、明らかに不足しているのはそういう人だと思うのです。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
自分がそういう存在かどうかは知らないです。ただ、誰も何もしないままでは何も動かないので……。
幸か不幸か、一歩目を踏み出したのが自分と言うだけです。しんどいので踏み出さなかった理由も良く解りますw
あと4回しかもうやらないんですけど、ちょっとでもいいライブが増えるきっかけになったらなと思ってます。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 15, 2020
まとめ
ノルマ制の一番の問題点は売上が確保されてしまう所です。とにかくどんなど素人でもいいからステージに上げて、それでお金を取る。そういう構造にどんどんなっていきますし、実際8バンドのライブとかが増えてしまったのも原因はここにあります。皆でワリカンしたら安くライブが出来るっていう発想がそもそもの間違いなんです。
まず第一に、出演バンド数が増えたことによるお客さんの肉体的な負担を一切考慮していない事。第二に、途中退場による精神的な負荷を考慮していない事。第三に、そう言う事を続けたらお客さんは損した気持ちが強くなり、二度とライブには帰って来てくれなくなること。
リピーターをつかみ損ねるってそう言う事なんですよね。肉体疲労のコントロールなんかは開演から終演までの時間の方が、その日の演者の演奏レベルよりも大きな影響力を持ちますし、もちろん演奏レベルが低ければ次回への購買意欲を強く失います。
演奏レベルの低い人の出演や長時間の興行はそれぞれ別のベクトルから疲労感を強めるので避けなければなりません。特にお金をもらってやるライブは。この基礎的な部分を押さえずに何も考えず8バンドでロクにリハーサルもやれないような状況を主催者側が意図的に作り出し、犠牲になるのは誰かと言えばお客さんなんです。
衰退のブレーキを踏むためには、まずは次回もお金を出してくれる環境を作っていくこと。そのためには主催側がしっかりと演者さんを選ぶこと。ノルマ制で売り上げが確保される状況ではなく、演者さんと共に歩まなければ自分自身が大きな痛手を背負うそう言う状況で責任を取る事。ノルマの無い状態で甘い演者選びが出来るのならやってみて欲しいです。そう言う厳しい所に主催者を置くからこそ、選び方も真剣になりますし、お客さんへの満足度へも繋がってきます。
別に趣味でやりたいと言うのを否定する気は無いんですが、そこは棲み分けをちゃんとやるべきだと思うんです。身内ノリの詰まらないライブに全く知らない人間が立ち寄って2000円払った後、もう一回着たいかどうか。そう言うライブをやる人はそう言うライブをやりたい人だけで集まるのが一番よくて、現状のように何でもかんでも寄せ集めてしまうのは非常に不健全だと自分は思います。