今のバンドの世界。夢や希望、目標ってあるんでしょうか?
自分は格差の是正は不要と考えています。是正しなければならないのは貧困で、格差は残っていいと。人は夢や希望、目標をもつとそれに向かって大きなエネルギーを持つようになりますし、その目標や夢は格差が生むものだと思っています。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
翻って今のバンドの世界。夢や希望、目標ってあるんでしょうか?
自分は根本的にはあさましい人間です。お金以外で物事の判断はできません。そういう人間からすると、ワリカンで本来は経費と呼ぶべきノルマを免罪符のように使い、商売としてほぼ成り立たないような現状に夢があるとは思いません。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
全員が貧しい世界であり、自分にとっては打破すべき貧困そのものです
夢や目標を作る事がこの打破に繋がるのなら、自分は歩合制の報酬をしっかりと出しましょう。その代わり文句を言います、という立場を選びました。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
もちろん人によってはステージに立つことに意義がある。やりがいがあるというような方もいらっしゃるでしょう。
しかしそれはやりがい搾取と同じです。
興行である以上、しっかりとお金を回す内容、仕組みにお互い心血を注ぐべきなのです。赤字を自ら許容して、自分自身という存在をやりがいで搾取される人間にしてはいけません。そんな風に誇りを失っては、演者として成り立ちません。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
価値ある存在として自信を認める事が何よりも大切なのです。
その人に演者としての価値を与えるのに、もっとも単純で解りやすいものが、ギャランティです。価格を価値として提示する事。あるいはサービスに対して報酬を受け取る事。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
それこそがその人に職業としての誇りを産みます。自分を安く見積もる人は安い芸しかできません。
その安い芸が蔓延しているのが、昨今のライブハウスの状況です。お客さんが離れるのも当然です。他に安く無い芸を提供し、楽しませてくれる人、コンテンツが多数あるのですから。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
安く無い芸をすれば、ちゃんと報酬が出る状況を作り、舞台人としての格差を作る事。これが自分の出した答えです。
その答えをどう具現化するかを考えた結果が、ノルマ0で70%バックの777です。みんなが貧しい状況ではなく、ちゃんと報酬を貰える人が存在する。その存在を目指すために頑張る。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
そういう夢を作りたかったんです。
基本的にお金以外に夢を見出せないあさましい人間の発想ですからどうしてもこうなります。が、結果としてはその他の方が唱える夢と同じ場所には行きつくような気がしています。
— GY.Materials◆7/19 ノルマゼロ 70%バックライブ@西九条ブランニュー (@GYMaterials) January 20, 2020
その検証には他の夢を語る人が必要なんですがw まぁ、登場を待ちましょうかwhttps://t.co/24w4qRfEf2
まとめ
収入と言うのはその人の職業としての誇りを育てるものです。高い給料はその人が自身の職業を誇りに思う大きな要因の一つです。
高い収入を得ている人は憧れとして多くの人の目に夢や希望を与え、若い人の参入を促します。現在、音楽、特にバンドの世界は多くの方が赤字を抱えながらやっており、若い人がお金を目的として憧れを抱いて参入してくることはなかなかないと思います。
お金を得ようとしないと言う事は、お客さんからの信用を得ようとしない事です。信用、信頼を得て楽しみを提供する事に対して向き合おうとしないと言う事です。ですから、お金を得ようとしない人の演奏は自己満足の域を出ません。だからつまらない舞台が増え、つまらないからお金を出したい人が消えていきました。
夢や希望、憧れと言うものを取り戻すには、演者さんが皆経済的に豊かになる事。まずはここを実現させていかねばなりませんし、そのためには仕事を用意し、責任を作る事であると考えています。ノルマゼロというのは甘やかすための物ではなく、責任をお互い背負うためで、仕事を発注し受注してもらうための物です。
芸術においてお金が先か作品が先かという問いは常にあると思いますが、ことお金を先に頂いてしまっているライブにおいてはお金が先ですし、作品が先と言っている人で作家として豊かに生活している人は少数派です。作品が先と言う人はほとんどが自分の作品で生活をしておらず、また良い作品を見せてもらったことが有りません。先日も演奏を直接見ましたが、この人の為に人生は背負えないと言う演奏で、正直論が居でした。自分の耳には言い訳に聞こえています。
お金に対して真剣に向かい合い、お客さんの満足と真剣に向かい合う。そのために、背負うべきリスクをお互いにきちんと背負いましょう。そう言う世界になって初めて、お客さんが戻ってくる娯楽としてのスタートラインを取り戻せると思っています。