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リアブレーキの高さ調整・その3完結編

序章

この記事は下記2記事の続編となりますが、この記事だけ読んでも内容がわかるようになっています。


リアブレーキの高さ調整・その1

リアブレーキの高さ調整・その2


1.リアブレーキ位置調整はほぼ不可能!

あれから随分と時間が経ちましたが、先日購入したお店から「Oリングが入ってきたので入庫してください」との連絡がありました。
Oリングを取り付けるついでに「リアブレーキペダルを下げてほしい」とお願いしたところ、

うちの工具で狭いところでも作業できるヘキサゴンがあるのでそれで調整してみます

とのお返事をいただき、お願いしてみました。
ところが、しばらく作業した後に

ブレーキランプスイッチとの関係でブレーキペダルを下げることは難しい。
下げてもよいけどそれには一部の部品交換が必要であり、その際には若干のリスクが生じる

と言われました。
私はそこでブレーキペダルの調整はあきらめ、乗り方で対処することを決意しました。
以下、なぜブレーキペダルが下げられなかったのか、写真を使って説明していきます。


2.リアブレーキとブレーキランプスイッチ

リアブレーキを踏んだらブレーキランプが点灯する。
至極当たり前のことですが、やはり国産車は偉大だなと感じますね。
リアブレーキの位置調整をしてもブレーキランプスイッチに大きな影響がでる車種は少ないです。
V7iiiStoneの場合を説明するにあたり、まずは写真をご覧ください。

スイッチ詳細

写真の黄色い〇で囲んだところがブレーキランプスイッチ、赤い〇で囲んだところがブレーキペダルに固定された部品です。
この写真はブレーキペダルを押し下げた状態で、ブレーキランプスイッチが押されていない(開放されている)状態です。
つまり、V7iiiStoneの場合は、ブレーキランプスイッチが押されているとランプが消灯、スイッチが開放されると点灯するという仕組みになっています。

スイッチ接触

上の写真はブレーキペダルを戻したところですが、青丸で囲んだところが接触状態にあるのがわかると思います。

V7iiiStoneはブレーキペダルを踏んだらスイッチを開放するという仕様のため、ブレーキペダルを調整して下げてしまったら、ブレーキランプスイッチが常に開放となってしまいます。
それを防ぐには2枚上の写真で赤〇で囲んだネジを回してもっと上方向に突出させなければいけません。
しかしどうやらこのネジはそんなに長くないらしく、ネジの頭を出し、挿入が浅くなった分をネジロック剤で補完するという方法になるようでした。


3.決断

それを聞いて私は「ノーマルのままでよい」と回答し、ペダル調整をしない決断をしました。
私の個人的な意見ですが、そこが「非正規ディーラーで楽しむ」ことの限界だと感じました。
これには、かつてBMWのバイクを所有していた経験が活きていますがこれは後述します。
結局のところ、V7iiiStoneの場合はブレーキペダルを下げるのは難しく、足の裏のどの辺をステップのどの辺に乗せるかを自分で研究して「楽なポジション」を見つけていくしかないようです。
以前の私は

面の足載せ

赤線を引いたような「面」に足を乗せようとしていました。
しかし今回、ブレーキペダルが下がらないということを受け入れ、

点で足載せ

上の写真の黄色で示した部分で乗ろうと思います。


4.おまけ:地方在住者の悲哀

正規ディーラーが多数ある都会。

そこは冬に雪が降らず年間降水量も少なく、富裕層がバイク道楽を存分に楽しむことができる土地柄でもあります。
私は過去にR1100RTを地方の正規ディーラーで認定中古車で買って乗っていましたが、購入3年目(製造13年目)に「走行中のアクセルオフ時に謎のエンストをする」という症状に悩まされました。
購入したディーラーに相談しても「プラグ交換」で終わり、症状は再発しました。
また、R1100RTの名物故障「セルモーターの磁石剥離」も経験しましたが、そこで交換されたのは社外対策品ではなくて純正品でした。
ところが当時インターネットで情報収集していたところ、セルモーターについては社外対策品があるということで、都内のディーラーではそういう選択肢もあるとのことでした。
謎のエンストについては「チョークレバーを少しだけ引いておく」ことで解消しましたが、その後の調査でもR259シリーズの宿命として「スロットルケーブルの劣化(断裂)」があるようで、今となってはスロットルケーブルの劣化やその他の劣化によってスロットル全閉ではアイドリングできない状態になっていたのではないかと思われます。
都会のディーラーでは、富裕層がバイク複数台持ちなんかがいて、長期入庫しての原因究明と対策ができるようですが私の住んでいる地域ではそういう生活ができる人は希少で、地方正規ディーラーが都内のディーラーよりも経験値が低いと感じることがありました。
そのほかにも、富裕層の場合は「ワンオフでの調整」なんかにも躊躇がないため、今回の「ブレーキペダル調整」もワンオフネジで対応してくれたり、その経験を生かして後輩たちにもペダル調整をしてくれた可能性があります。
私が購入したのは地方の非正規販売店。
そういった時間も金もかかる修理をするこちらの余裕もありませんし、店員さんにわがままを言うのも気が引ける。
そういう事情で今回は「乗り方で調整する」という風に変わりました。
地方都市の場合は都会のような環境がないかわりに盗難のリスクも低く、人間万事塞翁が馬と頭でわかっていつつも、都会がうらやましくなります。

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