乗り味・燃費など
1.乗り味
まずはテストコースですが、同じコースを走らないと比較ができないため上の画像で示した
石川県輪島市 道の駅赤神~石川県羽咋郡志賀町 道の駅とぎ海街道
間のワインディング込みのルートでの感想です。
V7iiiはバンク角が浅く、とくに左側はサイドスタンドの足を引っかけるところがすぐに接地してしまいます。
そのため、このコース中のヘアピン的な深いカーブではMT-07やCB400SSに比べて、コーナリング中にメーターをチラ見したところ5~10km/h遅くなっていました。
ただ、楽しくないかというとそんなことはなく、MT-07やCB400SSに比べて遅い速度域で「後輪がグイグイ曲がっている感」を味わえるので楽しさは同等以上でしたし、バンクしていない分、滑っても恐怖はあまりありませんでした。
MT-07やCB400SSよりも遅くなってしまう原因としては、車重や重量配分(V7iiiは下のほうに重いものがあるが、MTやCBは均等に重さが分布していて重心が高く感じる)だと思いますが、MTやCBは運動性が良い代わりに怖く感じる場面も多く、運動性と安心感はトレードオフの関係にあるのだと思われました。
2.楽しいと感じる乗り方
V7iiiはバンク角が浅いため、たくさんバンクさせることができません。
そのためできるだけハンドルが切れるような乗り方をする必要があります。
いわゆる「舵角で曲がる」みたいなヤツです。
そしてその乗り方ができた場合に、後輪からグイグイ曲がっているのを感じることができ、それが悦楽になります。
ブレーキ、身体運用、ライン取りを誤って「バンクしてるけど曲がって行かない」という状態にできるだけならないように注意深く運転すると、バイクはご褒美を返してくれます。
3.向かない乗り方
前述したように、バンク角が浅いためおのずとコーナリングスピードには限界があります。
そうなると深くバンクできる(速く走れる)他のバイクとのツーリングは気を付けないといけません。
いわゆるSSやストリートファイター系の直後を走っている時、彼らと同じ速度でコーナーに突っ込んだ場合、バンク角が不足しているために曲がり切れないということが発生する可能性があります。
またラインどりも要注意で、SSやストリートファイターが深いバンクを利用して一発で曲がるようなコーナーを、V7iiiではバンク直後の向き変えを多用する「多角形コーナリング」でクリアしていかなければならないことがあり、他のバイクと同じラインを敢えて外して乗らなければならないことがあります。
慣れないうちは、最後尾を走り、待ち合わせポイントまで慌てずに走るようにしたほうが良いでしょう。
4.燃費
通勤には一切使わず、すべて日帰りツーリングで使用した結果はコチラです。
460.9km ÷ 16.72ℓ ≒ 27.5km/l
燃料警告灯はトリップで400kmあたりで光り、光ってからの走行距離が表示されるようになります。
V7iiiの燃料タンクは21ℓですから、ガス欠まで570kmくらい走る計算になります(怖いのでそこまでは粘らないですけど)。
今回の燃費から考えると、14.5ℓで光る計算になり、ガソリン残量は6.5ℓ。
燃費、燃料計ともになかなか優秀だと思いました。