ウインドプロテクション 2
前回からの続きです。
5.取付け
取付けはスクリーンホルダーとヘッドライト、ヘットライトステーの共締めです。
(左側)
(右側)
右側写真で説明しますと、黄色で丸をつけたところがヘッドライトを固定するネジで、それをいったん外してスクリーンホルダーをネジとヘッドライトステーの間に挟みます。
この作業は両方一遍にやってしまうとヘッドライトを固定するものがなくなって、ネジ穴にネジを差し込むのが難しくなりそうですね。
説明書でも片方ずつやるように書かれていましたので、そういうことなのでしょう。
純正スクリーンの場合、風圧によるスクリーンの後傾防止のために、ヘッドライトネジと共締めするほかにウインカーステーでも共締めをする「片側二か所固定」になっていました。
DART製スクリーンの場合は共締めポイントは一か所ですがその代わり後傾防止のためにスクリーンホルダーにツメ(赤い四角で囲んだ突起)がついていて、そのツメがヘッドライトステーに引っかかってスクリーンの後傾防止の役割を果たすようになっています。
風圧による擦過傷がどのくらいのものになるのか、現時点では検証できませんがそういうのが気になる方はヘッドライトステーに黒色のビニールテープ等を貼ってツメによる摩擦を防止すると良いと思います。
6.風防効果
スクリーンがない状態で100km/hキープはなんとか可能なレベルで、第二東名のような120km/hを1時間キープするとなると、首や肩がなかなか厳しい状態になっていました。
DART製スクリーンを取り付けた後で走行実験をしたところ、120km/hでの1時間走行はかなり楽になっていました。
実験時の条件としては、ヘルメットはフルフェイス(アライのアストロシリーズ)で、顎下からの風の流入は抑えられた状態でした。
クラシックスタイルを追求してジェットヘルメット(アライSZシリーズ)やさらにクラシックなバブルスクリーン装着モデル、スクリーンのないヘルメットにゴーグル着用みたいなスタイルでは試していませんので、クラシックスタイルの場合は条件が悪化する可能性があります。
走りながら左手でどのあたりの高さまで風貌効果があるのかを確認してみたところ、私の身長(174cm)かつ平均的座高の場合、ヘルメットの顎下(アストロシリーズの場合は顎部の空気導入口付近)まで風が軽減されています。
胸部や頸部はほぼ風が当たりません(無風というと言い過ぎ)。
バイクの写真で高さを表すと、ミラーの中心から少し下ぐらいまでの風防効果でした。
(左右のミラーの高さがそろっていませんので参考画像です。)
<注意>
この記事は2017年モデルのStoneでの風防効果です。
その後発売されたナイトパックやその派生モデルではヘッドライト搭載位置が下げられて、ネオクラシック的な「低く構えた」スタイルの演出がされています。そのため、スクリーンの位置も下がることとなり、風防効果は私のモデルとは異なる可能性があります。
7.総評
私がV7iiiを購入した時点では、その店では
新車のV7iiiレーサー10周年記念車
新車のV7iiiスペシャル
取り寄せでV85TT(標準モデルとツーリングパック)
購入した中古のV7iiistone
という4つの選択肢がありました。
その中でV7iiiStoneを選んだのは中古ゆえの安さもさることながら、クラシックスタイルなら長く乗ってもスタイルの陳腐化は避けられるし、メッキと違ってブラックアウト塗装なら錆びたら黒色塗装するなど煌びやかさの維持が簡単だという打算がありました。
しかし、スクリーンが大きすぎるとビジネスバイクっぽい野暮ったさが出てしまうし、風防効果が大事ならばV85TTにすればよかったじゃんということになってしまいます。
そんな私にとってDART製スクリーンは、取り付けても野暮ったくならない小ささで、風防効果も私の使用環境ならば十分というものでした。
これで長距離を含め、ツーリングの準備は整いました。
遅い代わりに身体にやさしく、しかし悦楽があるというこの稀有な相棒とともに旅を楽しもうと思います。