見出し画像

シックスネーションズ、BBC、ITVとテレビ放映権の更新へ。

来週にも地上波放送局との長期契約が確定する見込み。

英紙「テレグラフ」によると、ラグビーユニオンの「シックス・ネーションズ」は、BBCおよびITVとの新たな長期契約更新の一環として、英国の地上波放送(FTA)に残ることになりました。

同紙によると、この契約は来週にも完了し、確定する見込みで、女子のシックスネーションズも契約に含まれる可能性があるとのことです。

BBCとITVは、2016年から年間9,000万英ポンド(約138億6,321万円)の契約で、ラグビーユニオンの代表チームの大会を共同で放送してきましたが、今年のシックス・ネーションズを最後に契約が切れました。プライベート・エクイティ企業のCVCキャピタル・パートナーズがシックス・ネーションズの14.3%の株式取得を完了して以来、大会の権利収入を押し上げるために、大会が有料化されるのではないかという憶測が流れていました。

CVCの投資以前にも、英国政府がシックス・ネーションズをFTAに残さなければならないスポーツイベントの保護リストにアップグレードすることを拒否したため、有料TV放送局は2020年3月のシックス・ネーションズへの進出に事実上ゴーサインを出していました。

しかし、この大会は今後も地上波テレビで放送されることになりそうです。テレグラフ紙は、BBCおよびITVとの新たな契約は、以前の契約よりも「増額されると考えられる」としながらも、報道された年間1億5,000万ポンド(約231億536万円)の目標額には及ばないと付け加えています。

The Telegraph紙によると、インターネット大手のAmazon(アマゾン)や有料放送のSky Sports(スカイ・スポーツ)、BT Sport(BTスポーツ)などとも話し合いが持たれたようですが、6カ国対抗戦と秋季国際大会をセットで販売し、高額なオファーを集めるという計画は実現しませんでした。テレグラフ紙は、その原因を「デフレのスポーツ権市場」にあるとしています。

シックス・ネーションズは引き続き強い視聴者を獲得しており、今年の開幕戦で行われたイングランド対スコットランド戦は、ITVでピーク時870万人の視聴者を獲得しました。

シックス・ネーションズがFTAにとどまるようなので、秋の国際大会の権利は今後、別売りになります。テレグラフ紙によると、昨年のオータムネーションズカップの放映権を獲得したアマゾンが、この競争をリードしているとのことです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?