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私たちはどの時代に生きるべきか
明生人嘉 〜 MyojoJinka 〜 129話
私たちはどの時代に生きるべきか
こんにちは。まさかスマホがここまで世の中を一変させてしまうとは、二〇年前の二〇〇四年には思いもつかなかった佐藤嘉洋です。
ほんの十年前は電車などでスマホばかり見ている人を「けしからんやつだ」と揶揄(やゆ)していましたが、現在は多くの人がスマホでゲームをしたり、人と交流したり、電子書籍を読むなり、音楽を聴くなりして時間を過ごしています。車内で紙の本を読書するのは少数派で、一両に一人二人いるかどうか。紙の新聞を読んでいる人はもうほとんどいません。インターネット誕生以前から生きている私たちからすると驚天動地の世の中です。
現在の私は電車の中で紙の本を読む時もあれば、スマホで撮った広辞苑を読む時もあります。名古屋ー東京間の新幹線では辞書を読んでいるとあっという間に着きます。すごい時代になったものです。これまでの小型辞典なら旅先にも持って行けましたが、中型辞典にクラスチェンジした広辞苑そのものを持ち歩くのは現実的ではありませんでした(経験済)。
au 一筋二十年、iPhone 一筋十三年
私はauが取り扱うようになった二〇一一年からiPhoneユーザーです。引いてはApple名古屋店が出来た二〇〇五年にiPodを購入しましたし、ブルート通信はMacで音楽を流しながら作成しています。空き巣被害に遭って思い出の時計の数々を盗まれてからはアホらしくなってApple Watchにしました。全然使いこなせていませんが、とんでもない機能を持ち合わせたスーパー時計です。ということで気づけば、私は結構なAppleユーザーでした。
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携帯と音楽プレーヤーが一体化していなかった頃は、ガラケーとiPodを別々に持ち運ばなければなりませんでした。それがiPhoneで一緒になり、大変便利になりました。
そのもっと前に海外遠征していた頃は、好きな音楽を聴くためにソニーのMDと一緒に小さなスピーカーをわざわざ持ち運んでいました。懐かしい思い出です。今ではこの板一枚からかなり良い音が流れてきます。
携帯がプロの撮影機材レベルへ
二〇二四年のiPhone16の機能も、充分過ぎてきっと満足します。私はPro Maxを予約しました。長く使うことになるでしょう。AIも楽しみです。
数年前からスマホに不満はありません。日常生活に使う程度なら十年前のスマホでも充分。カメラなんて二百万画素もあれば満足です。それが次のiPhone16では、四千八百万、四千八百万、千二百万画素の三つのレンズがピントを合わせて撮影できます。やばいですよね。
最近ではプロの現場でも使われる程の能力を持ち合わせる携帯電話。新作は何をか言わんや。良くなった機能を活かせば映画も撮れそう。使いこなすことができれば。
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今のスマホ、中でもiPhoneは、現代テクノロジーの極致を味わえる逸品です。そしてこの摩訶不思議な板には日本の技術も使われています。
Apple創業者でiPhoneの開発者でもあるスティーブ・ジョブズ氏は、禅や茶道の日本文化にも触れていたそうです。あのシンプルなデザインは、侘び寂びからも来ているのでしょうか。
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お古のiPhoneは、順に家族の元に渡ります。これがまた思いの外長持ちします。バキバキになって捨てようとした古いiPhoneを当時小学生だった息子がセロテープを貼って修理をし、結局2年近く使い倒したのには驚きました。子どものうちに時代の先端に触れられたのは良い経験になったことでしょう。私たちとは時代が違うわけですから、遊ぶ道具や場所も変わって当然です。
あんな板一枚に、みんなスッカリ虜(とりこ)です。スマホは今や人付き合い、仕事や学びのツールとしても便利なので、画面を通してもう一つの現実が広がっているのだと認識しています。
ただし、スマホに囚(とら)われないように気をつけたいものです。スマホで調べ物をしようと思ったら別の連絡があり、それに答えていたら調べ物の内容を忘れてしまったということがよくあります。これが囚われた状態です。
人間の能力を超えて便利になり過ぎると、こういうことが起こってきます。AIに期待しているのはそこです。
とにかく今はとんでもない時代に遭遇しています。これから一体どうなってしまうのか。お金は意味のないものになり、物質的、精神的なものにシフトチェンジしていく可能性を感じます。
私は今、この時代に生を受けてよかったなあと思います。いきなり人が斬りかかってくる時代には遭遇していませんからね。有難いものです。
明るく生こまい
佐藤嘉洋
ブルート通信とは
2007年12月から、ぶるーと整体院の院内報として月1で発行しています。毎月少しでも良いものに、という姿勢で作り続けていたら2000部の冊子になりました。ブルート通信はぶるーと整体院でも無料配布中です。ぜひお越しください!
語源【 Brave Heart 】