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【き】 騎士道について

辞書の旅と書道特集


【き】 騎士道について

3冊の辞書の語釈を読み書き比べた


新明解国語辞典

【 篆書 / Guwashi ~ 2024 ~ 】

騎士道
(中世ヨーロッパで)キリスト教を尊び、勇気・礼儀・名誉を重んじた、騎士の気風。

騎士
①馬に乗った武士。
②中世ヨーロッパの武士の称号。ナイト。

新明解国語辞典第八版

明鏡国語辞典

【 隷書 / Guwashi ~ 2024 ~ 】

騎士道
中世ヨーロッパで、騎士階級の精神的支柱となった気風。
敬神・忠誠・勇気・礼節・名誉・寛容などの徳を理想とし、婦人への奉仕を重んじた。

騎士
①馬に乗っている武士。
②中世ヨーロッパで、封建領主に仕えた武人の称号。ナイト。
補説
名門の子弟が武道・礼節などの修行をつんだ後この位に叙せられ、常に騎士道にしたがって行動した。

明鏡国語辞典第三版

広辞苑

【 行書 / Guwashi ~ 2024 ~ 】

騎士道
中世ヨーロッパで、騎士身分の台頭によって起こった騎士特有の気風。
キリスト教の影響をも受けながら発達、忠誠と勇気に加え、教会信仰の守護、異教徒征伐、弱者保護、高貴な女性への奉仕、そして礼節・名誉・寛容などの徳を理想とした。

広辞苑第七版

騎士道 書き比べ

ブルート通信vol.195

簡潔に学べる騎士道

騎士道とは、中世ヨーロッパで騎士階級の精神的な支えとなった気風、気構え、基本姿勢です。

キリスト教を尊び、教会を守り、異教徒を征伐しました。そして忠誠・勇気・礼節・名誉・寛容などの徳を理想としました。また、弱者保護、高貴な女性への奉仕を重んじ、現在のレディファーストにも繋がりました。

エナメルシューズも、元は女性のドレスを汚さないために作られたそうです。この高貴な靴を履くときは、頭の片隅に騎士道をよぎらせておくと、気分も良くなるというものです。

ある一つの理想の考えを知ることは騎士道の寛容にも繋がります

争うとなれば、決して引くな、命の限り戦え、というのが騎士道の戦いの思想です。また、戦場では弓矢よりも肉弾戦で戦うことを善しとします。
ラグビーには騎士道精神がありますね。

騎士道は英語だとChivalryが一般的です。日本人に馴染み深いKnightではないのが意外でした。

騎士道と来て思い浮かぶのは武士道です。共通点も多いですが、違う部分もあります。これは「ふ」で武士道を特集しますので、そのときにぜひ比べてみましょう!