秋のパキスタン 2024年10月 (その3)
【第7日目】 アッパーフンザへ
フンザ最古の村ガニッシュ(Ganish)を見学。迷路のような通路に木造のモスクなどが残る。シルクロードの大切な要衝だったようだ。
ここからカラコルムハイウェイでPasuに向かう。
野ざらしの大きな岩にたくさんのアイベックスのような絵がこれでもかと言うくらいに描かれている。雨風にさらされている状態では、いつまで鮮明に見ることができるのか…
先に進むと2010年に起きた地滑りが川をふさぎ形成された天然のダム湖・Attabad湖が現れる。パキスタンの避暑地として一大レジャースポットとなっている。
パスーの手前、グルミット(Gulmit)村には、パルティット・フォートに移る前ミールが滞在していたOld Houseが残っている。ワヒ族の女性たちがカーペットを織っていた。
フサニのボリット湖には、世界一恐い橋と言われる橋がある。湖に向かう道もすごい風で、湖面を砂煙が吹きすさぶ天候。23cmの私の足は余裕で落ちるくらいの隙間の橋板を、3m程渡って、風の強さと前方から戻る人に邪魔され、落ちそうなので断念。実際、観光客の転落があり通行禁止になった期間もあるそう。「風が強かったら通行禁止にするべきじゃないの?」とチケット売り場で文句も言いたい気分だったが、猫にやさしいお姉さんだったので即、許す。
その後カラコルムハイウェイから少しそれて、悪路を進む。
休憩所のある場所に到着し、そこからまるでかつてのシルクロードのような道を徒歩で登ると、パスー氷河を結構間近で見られる。先が続くようだが、特に装備もないので欲張らずに戻る。
本日は、特別にガイドのお宅で家庭料理をご馳走になる。目の前で料理をしてもらった。手の込んだMolidaはチャパティを焼いて、それを熱いうちに手で粉々にしてヨーグルト、チーズと煮込み仕上げにあんずオイルと溶かしバター入れて混ぜて食べる。塩のきいたチーズが食欲をそそる。(血圧は上がるかな?)
ドライフルーツがあまり得意ではないが、ご馳走になったドライ杏子はネットリ系ではなく、少しづつ噛んで食べると、美味しくて「これって、いくらくらいで買えるの?」とガイドに尋ねると、奥様がお土産にと手作りのドライ杏子を分けてくださった。
【第8日目】いざ!4700mのKhunjerob峠へ
国境手前パキスタン最後の町ススト。
たくさんのデコトラがある。ドライバーが「俺の日本車デコトラ撮れ!」と呼びに来る。日本の中古トラックもたくさん並んでいた。
Khunjerob National Parkのゲートでしばしの休憩をとる。
警備員は皆フレンドリーで、「アイベックスが見えるよ」と教えてくれた。望遠鏡で画像まで撮ってくれた。
紅葉の進んだカラコルムハイウェイを進む。
峠手前で一気に高度を上げる。初めての高度に高山病にビクビクするが問題なく到着。晩夏から一気に真冬となる。
【第9日目】 カラコルムハイウェイでチラースを目指す
ギルギット郊外のガルガー磨崖仏を見上げ、三大山脈ジャンクションポイントで山脈の位置関係を確認。
パキスタンにも温泉が湧く。
ハイウェイ沿いにタタ・パニがある。結構温度が高い。「あちっ!」って感じ。人が使うのではなく、トラックの洗浄に使われるくらいらしい。ホテルのお湯が途中で止まり、寒い思いをしたことを思うと、もったいないなぁ。
チラースの岩絵は一部を残してダムに沈むことになる。できるだけ見ておきたかったが、出発前のカラチの爆弾テロの影響で、対岸の岩絵は見られなかった。見られたのはストゥーパ2か所のみ。
チラースの町につきガイドが「ここは危ないから2人だけで出歩かないように」と言うので、ちょっとビクビクしながら写真も撮らずにガイドと、夕食用に牛乳と果物を購入する。今もそうなのかどうかは定かではないが、小国同士が争いを繰り広げてきた地帯だそうで排他的な所もあったようだ。
泊まったホテルの向かいにあるシャングリラホテルも見学。
ところどころに施される木工飾りが素晴らしい。ここも老朽化のためか、なくなってしまうようである。
チラースは岩絵以外の観光資源は無く、Northern areaへは2空港が開港し、交通の要衝の役目が薄くなってきているようで、いたしかたなし、かもしれない。
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