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妻のトリセツ 黒川伊保子

「夫は妻が最も期待し最も求めている相手」

書店に平積みになっているこの本。
2019年2月8日段階では話題の本です。
著者が脳科学コメンテーターということや
理不尽な妻だった過去もあり手に取りました。

女性脳は究極の臨機応変脳である

◆女性脳の特徴
・共感欲求が高い
 ➡ 共感されるとストレスが解消される
・無意識に先へ先へと危険回避をする
・直感力に優れ、今感じている気持ちが言葉になる
・「察する」ことイコール「愛の証」と信じている
・「心の通信線」と「事実の通信線」の2本を使って会話する
 ➡ 事実の肯定、否定するときもまず「心」を肯定する
   「あなたの気持ちはよくわかる。私も同じ立場だったら同じことをしたと思う。でもそれは間違ってるよ」太字の気持ちを肯定するところが重要!!
・結果よりプロセスを重視する
・自分が一番ではなくて「唯一無二」の存在でありたい
・プレゼントに物語が欲しい
 ➡ 高価なものでなくていい
   わざわざ足をのばして、あの人気商品を並んで買った
   限定商品を予約して買った
   妻が好きだから買った


共感よりも問題解決がプレゼントの男性脳

◆男性脳の特徴
・会話の主たる目的は問題解決
 ➡ 妻は共感して欲しいだけなのに、解決策を言うと地雷を踏む
・空間認識力が高く、ものの位置関係に敏感
 ➡ 見ている感覚が女性と違うのでか「片付いている」という感覚も違う
・女性脳に比べて行動文脈が弱い
 ➡ 女性はトイレに立ったついでにあれもこれもしようと思う
   男性はついでに…の発想がない
・買い物などは比較検討で選ぶ
・対象となるものを基点にして、自分の立ち位置を把握する
 ➡ 「一番」と言われるのが好き


妻との関係をよくするために

◆妻をえこひいきする
・嫁姑問題は妻側に立つ
・妻と娘が対立したときもあくまでも妻側に立つ
◆会話には共感する
・例「子どもをずっと抱っこしていて腰が痛くなった」と言われた場合
 ➡ ✖「腰が痛いなら医者に行けば」
   ✖「抱き癖がつくから泣いても抱くのはやめたら」
  解決策はいらない
   〇「ずっと抱っこしてたの? それは腰も痛くなるよ。大変だったね」
  妻の大変さに共感する 
◆話し合いはビジネスのプレゼンメソッドで行う
・妻と意見が違った時…(子どもの教育問題、家、親の介護など)
 ➡ ①双方の提案に対してメリット、デメリットを挙げる
   ②実際に調べて検証する
   ③デメリットを回避する消極的なメリットではなく、
     互いのゲイン(手に入れられるもの)も示す
   ④以上を踏まえて結論を出す
   ☆本書には具体的に子どもの進学を例えにして書いてありました☆
◆真摯に謝る
・取り返しのつかない一言を発して妻を怒らせたときは真摯に謝る
・言い訳をせずに謝る
・例 待ち合わせに遅れたとき
➡ ✖「出る間際にクライアントから電話がかかってきちゃって、ごめん」
  これは言い訳で「だから自分は悪くない」としか聞こえない
  女性が望んでいるのは、一人で待っていて心細かった、その気持ちに気づいて欲しい
  〇「君に心細い思いをさせてしまって、本当にごめん」


【感想】

おおいに参考になる本でした。
自分自身を知ることもでき、男性脳からの行動は息子の行動にそのまま当てはまりました。
女性脳を知ることで少し苦手にしている女性に対して、共感の言葉を発するだけで関係が丸くなりました。
題名には「妻のトリセツ」とありますが、妻以外の女性全般に対して有効です。
「取り返しのつかない一言」は具体例も挙げていて、わかりやすく説明しています。
男性だけでなく女性も読むと男性の行動が理解できます。
おススメ本です。

 【本の目次】

はじめに ~女性脳の仕組みを知って、戦略をたてよう~
第1章  辛い記憶「ネガティブトリガー」を作らない
     ~妻に嫌な思いをさせる発言と行動を知っておこう~
第2章  ポジティブトリガーの作り方
     ~笑顔の妻が戻ってくる、意外に簡単な方法~
おわりに ~本当にいい夫の条件~

著者 黒川伊保子
1959年 長野県生まれ、栃木県育ち
1983年 奈良女子大学 理学部 物理学科卒
(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、14年に亘り人工知能(AI)の研究開発
に従事した後、コンサルタント会社勤務、民間の研究所を経て、
2003年 (株)感性リサーチを設立、代表取締役に就任。
2004年 脳機能論とAIの集大成による語感分析法『サブリミナル・インプレッション導出法』を発表。
サービス開始と同時に化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる
著書
「夫婦脳」
「感じることば」
「ヒトは7年で脱皮する」
「女は覚悟を決めなさい」その他多数
黒川伊保子オフィシャルサイト

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