娘が居ない初めての夜
娘が生まれて6年。生まれて初めて娘が横に居ない夜を過ごして色々とわかった話。
娘が2泊3日のお泊まり保育へ。何ヶ月も前から離れたくないなぁって心の中で心配を巡らせて過ごした私も、お泊まり3日前に「楽しみ!」と言った娘の言葉で巡ってた心配がストンと収まって「楽しんでね」と言って抱きしめ送り出した。
直前に体調を崩したのもあり定期的に届くお泊まり中の様子のメッセージをそわそわと待ち、添付された写真をMAXに拡大し娘を探す。顔色悪くないね。笑ってる!良かった!
娘がいないと夜が長い。どんなに片付けや身の回りの事を済ませても時間はまだたっぷりとある。娘が居ると居ないのとでは時間の流れが違うようだ。
いつもいがみ合う夫とも何故かウマが合う。娘が生まれてから初めて2人きりでコーヒーを飲みに出た。
なんだかコーヒーがいつまでも熱い気がする。日頃から会話は多い方だと思うのにお互い話した事ない話が意外とあると気づいた。そして何を話してもされてもイライラしたりしない。
あぁ、私たちは娘に良い格好したくて過ごしてるんだなぁと気付いた。娘が見て学ぶ者が少しでも適正であらねばと。
娘と一緒ももちろん楽しいけど、それとはまた違う。恋人の頃の楽しいとも全く違う。父と母になってからの新たな楽しいお茶会だった。
眠りに落ちても夜中に何度も起きては布団を飛び出しヘソ出して寝てしまう娘をタオルケットもって探してしまうし、
ソファの上に置いた丸い大きなクッションは思い通りにならなくて拗ねて丸まる娘に見えてしまう。
寂しい気持ちはないけど静か過ぎてなんか落ち着かない。そんなタイミングでお知らせが届いて娘の姿が確認できる画像がちょこっと見えると胸から喉へ太い空気が抜けてハッと笑顔になる。
元気そうだ。楽しそうだ。良かった。
日頃できないことをやろうと思って結局、草抜きやベランダ掃除をしてる。つくづくひとりの時間を楽しむのが下手だと思い知る。
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