【97】『奇跡の洗濯ばさみ』(11)~意識不明(せん妄)の時に見た夢⑤
(前回の続き)
https://note.com/guttyo_id/n/n95ecb89480e9
~⚠️以下はせん妄の時に見た夢です🙇~
入院中、物音で目を覚まし、物音がする方向に目を向けると、折り畳み式のベッドをひとりで広げている男がいました。
その男は白衣を着ておらず、病院の関係者に思えないような風貌でした。
その男は患者のようで、看護師に「背中が痛い」「のどが渇いた」など、少し体を動かせばできるようなことまで要求し、言葉遣いが悪く威圧的な態度を取っていました。
不気味な人が自分のそばに入院してしまったと思い、非常に不安になりました。
さらに、その男はお見舞いに来ていた自分の娘に声をかけ、娘は怖がって泣き出してしまいました。
離れようとする娘の腕を掴んだため、妻が慌てて解き放ち、警察を呼ぶこともありました。
数日過ごしていくうちに、その男には自宅がなく、病院を寝床にしていることや、入院費も滞納していることがわかりました。
(続く)