なぜポケットに手を入れながら話を聞かれるとイラっとするのか
サッカーの教え子の一人が、ポケットに手を入れながら話を聞いてしまう。
ちょっとイラっとしてしまうので、
もちろん「ポケットから手を出して」と言う。
そんな話をいつもの同級生と話をしていたら、
例の同級生のクラスの子で、「授業中にパーカーをかぶっちゃう」子がいるらしい。
もちろん同級生も注意をしやめさせるのだが、
そこで思ってしまったのが、
・ポケットに手を入れて話を聞かれるとイラっとする。
・パーカーをかぶって話を聞かれたら、不思議な行動をする子だなと思う。
おそらく、2点とも一般的には、「人の話を聞く態度ではない」のだと思うが、
前者はイラつき、後者は不思議と思う。
この違いはなんだろうと考えた。
おそらく、自分の幼少期に「無礼な行動」とされ、怒られていた行為に関しては、「イラつき」を覚え、
幼少期に出会ったことがない行為に関しては「不思議」と感じる。
後者の「パーカーかぶり」に関しては、幼少期に注意されていた子を見た記憶がないので、
同じ「人の話を聞く態度ではない」のであるが、イラつきではなく「不思議」を覚える。
となるとつまり人が何にイライラするかというのは
本能的なイライラと、後天的なイライラとがあるということだ。
もしかしたら20年後、子供らが大人になり子供の面倒をみる時代になった時、
「ポケット手突っ込み」と「パーカーかぶり」が逆転している可能性がある。
「ポケット手突っ込み」が不思議行為で
「パーカーかぶり」がイラつき行為に代わっているかもしれない。
もしかしたら、人のイラつきの一部は、いままでの話みたいな刷り込まれたどうでも良いことから発生しているとしたら、
イラっとした時に、そのイライラの根源を探してみるのも面白いかもしれない。
「無礼な行動をしない」
という行為は、社会性を手に入れるのには必要なスキルではあるが、
それはただのスキルで、本質はまた別のところにあるのかもしれない。
そんな屁理屈を考えてしまった昨日。
そもそもなぜポケットに手を突っ込んで話を聞かれるとイラっとするんだろう。
そういえば自分は人の話を聞くときに腕を組んでしまう癖があり、よく怒られていたなー。
偉そう、不真面目、というイメージから人をイラつかせるのかもしれないが、
ポケットに手を入れながら闊歩する旧式のヤンキーが少なくなれば、
腕を組みながら部下の話を聞くお偉いさんが少なくなれば、
おそらくこの二つの行為は「無礼な行動リスト」からなくなるんだろうなー。
人間は面白い。