2024/08/20 3:12
自分は学生で、授業を受けていた。
プロジェクターには6つの言葉があり、2分間で意味を辞書で調べてノートに写すことが科された。僕はノートの上に気持ちよく文字が収まることに気を取られ、番号の付け方や文字の配置をいつまでも変更していたので、2分間はすぐに終わった。先生の女性が僕を当て、何か一つの意味を説明するよう求めた。僕は今更辞書を開いて文字を探すのが恥ずかしくなり、6つのうちで一番検索が簡単そうな「金持ちからす」という言葉の意味をiPhoneで調べるべく、Google Chromeの検索窓で「金持ちからす 辞書」とシャープペンシルを持っていない左手で打込み探した。その間、あーとかえーとか音を発しながら、なるべく硬い文章で書かれているような見出しのサイトを目で追った。先生の女性が2分もあったからというような言葉を発している。僕はそれらしいかと思い内容を確認して発声しようとしていたが、文中に「めちゃめちゃ」と書かれており、絶対に辞書的な効力を持った内容ではなく、意味的にも異なるものが検索に引っかかっただけであったため、何も言えなくなってしまった。嫌な気持ちで目が覚めた。
夢は記憶の整理や排泄の機能があると聞いたことがあるが、締切に間に合わなかったり、サボり休みがちだったり、数学に苦手意識があったり、人とうまく話せているなと意識しながら話していたり、安らかではない夢が多いのは何故だろうか。先日観に行った鳥獣戯画展で明恵上人というお坊さんが夢を記録していたことを知った。修行の一環であったり、メッセージとして捉えていたりというような説明があった。嫌な気持ちの夢を生産的に捉えるならば、僕の場合はトラウマのようなものを自身の解釈で納得しないと今後も苦手意識から抜け出せずに繰り返すことになるので、問題から目を背けないのかうまい背け方を見つけるべきというところだろうか。
「子犬」という実寸大の子犬の木彫りが可愛らしかった。
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