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スユニ61形のイラストを作成しました!【国鉄60系客車】

こんにちは! ぐすたふです。

表題の通りなのですが、前回のスユニ60形に引き続き、スユニ61形のイラストを作成しました!

窓の無い空間が大きかったり、色々な幅の窓が散り散りに配置されていたりと、ミステリアスな雰囲気が漂っていて好きな車両ですねえ。


他の60系客車のイラストはコチラから👇




スユニ61形のイラストを作成しました!

イラストはサイドビューとなっています。

制作にあたって、デフォルメしている箇所が多数あります。
また、図面などを入手できたわけでもないので、特に足回りなどはいくつかの写真を見比べながらそれっぽく仕上げております。


今回のスユニ61形は、座席荷物合造車のオハニ61形から改造されて生まれた形式となっています。そこで今回は、以前ご紹介したオハニ61形のイラストと見比べるような形で進めていきたいと思います!

改造元となったオハニ61形の記事はコチラ👇


まずは公式側から。

スユニ61形(公式側)
比較用のオハニ61形(公式側)

車体左側、郵便の区分室部分は、オハニ61形の客室部分をまるまる郵便室に改造した関係上、スユニ60形と比べてより広くなっています。このミステリアスな雰囲気がたまりません……!

また、左端の窓は1000mm幅となっています。これは、改造元のオハニ61形の構造を活かしたもののようです。

他に、改造時期の関係か、既存の荷物室用扉に比べて、新設となる郵便室用の扉は、恐らく金属製? の新しいものとなっているようです。


続いて非公式側。

スユニ61形(非公式側)
比較用のオハニ61形(非公式側)

非公式側も、オハニ61形の1000mm幅の客室窓を活かして改造されているようです。

床下設備は、改造にあたって水タンクの縮小などが行われたようです。

ベンチレーターなどは、オハニ61形の配置がそのまま生かされていました。


着色してみた!

イラストを着色してみました!

着色したスユニ61形(公式側)
比較用のスユニ60形(公式側)

今回は公式側のイラストを着色してみました。軽いウェザリングを施しています。着色すると、区分郵便室部分の何もない空間がさらに映えるように思えます……!

また、比較のために、よく似た形式であるスユニ60形と並べてみました(スユニ60形が木造客車から直接改造されたのに対し、スユニ61形は木造客車→オハニ61形など→スユニ61形という変遷)。スユニ61形は、スユニ60形と比べて郵便室が広くなっています。


スユニ61形・国鉄60系客車とは?

スユニ61形は、国鉄60系客車に属する、郵便と荷物の合造車です。オハニ61形やオハユニ61形などの車両から、90両が改造されて生まれました。

今回のイラストでは、基本となるオハニ61形から改造された車両を再現しました。

改造にあたっては、オハニ61形の荷物室はそのまま荷物室として利用し、客室にあたる部分がまるまる郵便室とされたようです。そのため、スユニ60形よりも郵便室の面積が広く、荷重も荷物室5t、郵便室5tとなっています(スユニ60形では荷物室6t、郵便室4t)。


60系客車は、1949年(昭和24年)より、木造客車の車体を鋼製のものに改造することで生み出された車両たちです。

当時、国鉄の客車は6割以上が木造で、その構造的な弱さゆえに大きな事故が発生するようになっていました。

しかし、戦後すぐの厳しい状況下で、鋼製の客車をすぐに新製することは厳しい。そこで、従前より使われていた木造客車の車体を、鋼製のものに載せ替えるという改造が行われました。

台車や台枠は木造客車のものが流用されましたが、車体はそれまでとは異なる完全切妻構造が採用され、車掌室もデッキより車端側に配置されています。客室窓も、オハ61形以降は1000mm幅に広げられました。これらは、後のスハ43系などにも引き継がれている構造です。

一方で、輸送力が重視されたため、シートピッチは木造客車時代とほとんど変わらない1335mm幅とされ、オハ35系やスハ43系と比べてボックスがひとつ多くなっています。座席の背ずりも木製で、乗り心地としてはつらいものがあったのではないでしょうか。……

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