ビジネスとは「不」の解消である。
あらゆるビジネスは、「不」の解消であるともいわれます。
「不」とは、不平、不満、不幸、不足、不自由が代表的なものです。
このような「不」つまりマイナス要素を解消するためにビジネスが存在し、人はお金を払います。
よって、ビジネスをスタートさせようとするときは何の「不」を解消するのかを明確にしておく必要があります。
そして「不」を捉えるのに重要なポイントは、「広さ」「頻度」「深さ」です。
「広さ」:どのくらいの人数、地域でそのマイナス要素が発生しているか?つまり市場規模を指します。
「頻度」:「不」を感じる回数です。毎日なのか、年1回なのか?当然この頻度が高いほどビジネスチャンスは増えます。
「深さ」:マイナス要素の深刻さ、重大さです。命にかかわるほどのことなのか、まあ我慢すればよい程度のことなのか。
この立体的な分析によって、ビジネスチャンスを捉えます。
そして留意すべきチェックポイントは、「なぜその‟不”は解消されずに残っているのか?」という点です。
つまり「不」が存在する背景です。世の中はいろいろな物事が複雑に関係し合って成立しています。その「不」はある別の要素からすると必要な要素なのかもしれません。食物連鎖みたいなものですね。
そもそも解消してはいけないものなのか、解消してしまうことで、別の問題が生じる恐れはないか?そこを把握しておくことで参入の失敗を防ぐことができるかもしれません。