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幸福の3条件
最近、幸福について考えたり、その関係の本を読んだりすることが多くなってきた気がします。歳のせいですかね。
毎年、世界の幸福度ランキングが発表されますが、そこでいつも気になるのは、いわゆる経済的な先進国が軒並み順位が低いということです。
経済的な豊かさ=幸福ではない、ということが毎年発表されているんですね。
たしかに幸福は「相対的」なものであり、「主観的」なものであると思います。
幾度となく幸福度1位になったフィジー。
フィジーを訪問した方の記事には、「フィジーという国を理解するためのキーワードは、"依存"」だと書いてありました。
依存とは悪い意味ではなく、上手く他人に甘えることによって、つながりをつくりだしているということだそうです。
ある意味、日本と真逆ですね。
日本の教育では「他人に迷惑をかけてはいけない。」というのがセオリーです。
さて、幸福を構成する3条件とは何でしょうか。
それは①自由、②自己実現、③絆。
自由とは、生活に不自由や不便がないというよりも、「自分で自分の生き方を決定できる。」という意味の自由です。
社会的な仕組みもそうですし、主観的な意味でもあります。
実際、日本で生きていく場合、それほど制限がないにも関わらず、若者は「レールが敷かれている」と考えてしまう場合も少なくありません。
自己実現とは、主に仕事で社会や誰かの役に立ち、そのために自分の力を過不足なく使えている状態といえるのではないでしょうか。
そして三つ目の「絆」は人間関係。フィジーの例でもいえるように、人と人とのつながりが自分の期待するレベルで保てているか?ということです。
人によっては「俺は一人が好き」という場合もありますが、これは「孤独」という感覚です。これは主観的なものなので問題ないのですが、「孤立」は問題かもしれません。
社会的孤立が問題となりつつある日本。
「ドライ」で「クール」な人間関係を求めてきた平成以降の世代、そのツケが「社会的孤立」という問題として回ってきているのではないでしょうか。