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夏の選手権は特別
【2010夏から】
先日、春の選抜に続き、夏の選手権(甲子園)が中止と決まった。
10年前の夏。
私は一人の高校球児で最後の夏を戦った。
県大会で負けた試合は今でも鮮明に覚えている。
梅雨の時期で、予定より一日遅れての開催。
グラウンド状況も良くなく、シートノックも無く時間が来るまでファールゾーンでのノック。
ノックを終え、アンダーシャツを着替えたら直ぐに試合が始まった。
2年生の時もメンバー入りし、夏の大会を経験していた。
「夏の選手権は特別」
当時の部長先生が口酸っぱく話していたことを覚えている。
確かにそうだった。
学校では、ベンチ入りメンバーだけが朝礼時に登壇し全校生徒の前に立つ。
あの瞬間は何とも言えない高揚感があった。
2年生の時、3年生の時どちらも登壇した後にはそれまであまり話したことが無かったクラスメイトからも声を掛けてもらった。
メンバー発表前には、新聞にメンバー表が掲載される。
親や近所の方から「頑張れ」と声を掛けてもらえた。
「夏の選手権は特別」
まさか、10年後その選手権が中止になるなんて夢にも思わなかった。
あの夏、不完全燃焼だった。
その経験が大学生で社会人野球のクラブチームへの入団へ繋がった。
「夏」は区切りをつけるためにもある。
その「夏」が無くなった。
今、少年野球の監督として野球に携わっている私が何か出来ることは無いだろうか。
野球を通して学んだ「考え行動する力」を発揮するときが来たのかもしれない。
2010夏から2020夏へ。