2021年の創作活動を振り返る
皆様、あけましておめでとうございます。
元旦早々、辛気臭いことを書いてしまうので申し訳ないのですが。
私は年末年始のこの時期が大の苦手です。自分の来し方を振り返ることを否応なく強いてくる年賀状という風習がしんどい、というのが主な理由かもしれませんが。12月から1月前半にかけては気分が落ちて意欲が減退し、仕事も人間関係もうまくいかなくなります。年始の挨拶など苦行でしかありません。
そういうわけで、今まさに、心身が底を這いずり回っている状態です。
せっかくなので#2022年の抱負 とかいうタグを使ってみたいのですが、前向きに目標を立てる気分になれません。
そこで、昨年末あまりに心がささくれ立っていたのでできなかった、2021年の創作活動の振り返りをしてみたいと思います。
昨年のハイライトをだいたい時系列で並べます。インパクト順ではありません。
①チャットノベル版『百年の孤独』を完成させ、紙本で発刊しました。
チャットノベルというのは、こういう形式の小説のことです。
かつて講談社NOVEL DAYSがトークメーカーというサイトだった頃、そのサイトに投稿されたチャット形式の小説を、自動的にe-pub化する手法を編み出した賢者がおられました。その手法をお借りして私も自作をチャット形式で出版しよう!と思い立ち、知り合いのイラストレーター氏にアイコンを描いてもらった、ところまではよかったのですが。
トークメーカーがNOVEL DAYSに再編成されたため、その手法が使えなくなってしまいました。
自力でチャット小説をe-pub化しようと試みましたが、手間がかかる割に表示が崩れまくり、満足のいく出来ばえのものが作れません。
そのため、せっかく描いてもらった大量のアイコンと共に、この計画はお蔵入りとなっていたのです……何年も。
2021年に入る頃、「Wordでチャット形式の文章を作ってからe-pub化すればいいだけの話じゃん」と思いつきました。止まっていた計画が数年ぶりに動き始めました。思いついてからわずか数日でチャットノベルのe-pubが完成。初めての紙本の出版(POD)も達成しました。
長年の懸案事項を解消できてすっきりしました。せっかくの力作をお蔵入りさせてしまい、イラストレーター氏にはずっと申し訳ないと思っていましたので。
②第2回ノベラボ小説グランプリで最終選考に残りました。
『マズルフラッシュ』という作品を最終選考に残していただきました。
最終選考作品の賞典が「デザインエッグ社さんに本の表紙を無料で作ってもらえること」でしたので、結果発表の翌日ぐらいに依頼して表紙をゲットし、自分で電子書籍化しました。
③別HNで出版した電子書籍がけっこう売れました。
正直なところ、私が出している電子書籍は全般的にあまり売れないのですが(受賞作でさえも)。
別HNで、「転生」「スローライフ」「悪役令嬢」など昨今のはやり言葉を盛り込んだ作品を出版したところ、大変よく売れました。
流行って大事だな、と痛感すると同時に。
これまでの作品が売れなかったのは、私の文章がひどいからというわけじゃなかったんだな、とわかって安心できました。
④K社とお取引することになりました。
別HNでの契約なので社名を出せないのですが、作品をK社から継続的に出版していただけることになりました。
「タイトル、あらすじ、表紙」という電子書籍にとって重要な3要素をすべてお任せできるのが大変ありがたいです。しかも、まとまった額の印税を前払いしていただけるという太っ腹ぶり!
以前、I社と契約していましたが、I社だとAmazonでの発刊分がKindle Unlimited対応にならないのです。無名の作家の電子書籍にとって、アンリミに入っているかどうかは死活問題です。売上が全然違ってきます。4冊出してようやく最低払出金額に達する、という有様でしたので、あきらめて契約を解除しました。
K社の待遇は本当にありがたいです。九条名義での活動に見切りをつけて、こちらへ全力シフトしてもいいんじゃないかという気にさえなりかけます。
2021年も、小説関連の収入が6桁に達しました。これで3年連続です。
もちろん、単純にお金だけで考えた場合、「副業」とも呼べないレベルですので、ここからもっと引き上げていければいいのですが。
今年の抱負は、そのうち書くと思います。前向きな力が湧いてきたら。あるいは、ぱっとしない気分を酒でごまかし、心を麻痺させることに成功したら。