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謙虚で共感力の高いリーダーに変わる方法

ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー紙5月号の論文から、謙虚で共感力の高いリーダーに変わる方法を取り上げます。権力を握るということは、責任を負い、変化を牽引することです。しかし、自己注目と傲慢さいう二つの罠に足を取られる落とし穴があるとの説明でした。僕自身、傲慢さについて感じたことがあるため、取り上げました。

https://www.dhbr.net/articles/-/8511


本論文の内容

  • 権力にまつわる二つの罠

  • 傲慢さと自己注目がもたらすリスク

  • 謙虚さを身につける

  • 共感力を養う


なぜ、権力と二つの罠が表裏一体になっているでしょうか?権力を持つということは自分のコントロール力が高まることを意味します。コントロール力が高まると、自分を高く評価するバイアスが働き、自己注目が起きるそうです。

自己注目とは、自分に注意を向け考えることです。仕事や娯楽などに注意が向いている状況に比べ、自己注目は一般には不快です。なぜならば、現実の自己への自己評価は厳しくなりがちなので、人は規準に達していないと感じることが多く、その不一致が大きいために、自己非難などの不快な感情も大きくなるとのことです。

自己注目は一般的に不快と説明しましたが、自己注目が快感となる状況があります。客観的に自分が高く評価された状況です。評価によって、自信を持つことができる。この自信が積極的な行動につながります。積極的な行動が良い結果を生むことで、快感をまた得られるのです。しかし、高い評価と実際の自分の能力が一致する範囲には限界があります。ところが、この限界を超えた範囲でも自信を持ってしまうのです。そして、周りからの情報を無意識的に受け入れられなくなる。いつの間にか、傲慢さを示す。罠にはまっているのです。


僕自身、この罠で苦しんだ経験があって、共感する内容でした。ある時、僕は会社から表彰を受けることになりました。この表彰は、自信につながりました。ところが会社は、僕のことをその後、認めなかったのです。認められなかったことで、批判的で攻撃的になりました。そして、自己認識の正しさを証明するため、仕事をして自分を追い込みました。自分の実力を証明しなければならない。そう意気込んでいたのです。皆さんは、そんな経験はないでしょうか?


ここまで説明した落とし穴にはまらないために、論文では謙虚さと共感力を養うことを勧めています。謙虚さは「わからない」ことを認めることです。たとえば、

  • 「わからないこと」を言うことが受け入れられ、むしろ望ましいとされる環境をつくる

  • 率直な意見を引き出す方法を確立する

  • 成功とは一過性のものだと再確認できるように可視化する

  • 自分の謙虚さを把握し、それに報いる。

共感力は「他者とつながって相互に関わり合っている」と感じていることです。具体的には、

  • 他者の仕事を体験する

  • ストーリーテリングを活用し当事者意識を高める

  • 相互に関わり合っているという意識を組織のシステムに埋め込む

  • 会社の外に出て、実社会と関わる


今回、論文に書かれている内容は、過去の苦しい経験や僕の周りで起きていること、これを説明できるきっかけをもらえた。そんな気がしています。読んでくれた方、ありがとうございました。

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