⚓『神戸外国人旧居留地』~港町神戸の海沿い地区に建っているレトロビル群です。
⚓ 先日、神戸旧居留地へ行って来ました。
【神戸旧居留地とは…】
1858年、日本は諸外国と修好通商条約を締結します。
長年続いた鎖国政策を終わらせて 横浜・長崎・函館・新潟・神戸の5つの港を外国に開きました。
そして、神戸港の開港とともに外国人が住んで働く場所として居留地が建設されました。
今、神戸旧居留地に残っている素晴らしい建物の多くはテナントビルとして店舗等を営業しています。
この日は JR三ノ宮駅で下車しました。
駅近くに観光案内所があったのでマップと案内ブックをもらって「神戸旧居留地」に向かいました。
(まぁ、ほとんどはスマホでの検索に頼りましたけど…💧)
・旧外国人居留地100番地「高砂ビル」(1949年竣工)
・「神戸市立博物館」(1935年竣工)
神戸市立博物館は 1935年建築の旧横浜正金銀行を増改築して1982年に開館しました。
「桜ヶ丘出土銅鐸・銅戈群」(国宝)、「聖フランシスコ・ザビエル像」(重要文化財) などを所蔵しています。
※ 年末年始は休館
これは「神戸市立博物館」の道向こうにある「港町神戸」をイメージした灯台の形をした古い電話ボックスです。
(普通に電話ボックスとして使用できますよ。)
・旧神戸居留地十五番館【旧アメリカ合衆国領事館】(1880年竣工)
阪神淡路大震災で全壊しましたが、倒壊前の部材70%を使用して 再び建設当初の姿に建てられました。
現在はレストランとして営業しています。(国指定重要文化財)
旧神戸居留地十五番館のすぐ前には【登録有形文化財 / 旧神戸居留地 煉瓦造下水道】(1872年竣工)があります。
日本最古の近代下水道で、下水道管には 神戸付近で焼かれたレンガを使用しています。
・旧居留地 海岸通9番地 チャータードビル
【旧チャータード銀行 神戸支店】(1938年竣工)
・旧居留地8番 神港ビルヂング <旧川崎汽船本社>(1939年竣工)
神港ビルヂング内の喫茶店「Cafe Rest 8番館」の看板です。
⇩ 海岸通り(国道2号線)~ 向かって左側が「旧居留地8番 神港ビルヂング」、右側が「海岸通9番地 チャータードビル」です。
・「神戸商船三井ビルディング」(1922年竣工)
アメリカ ルネサンス様式の石造り建築オフィスビル。
地下1階・地上7階は建設当時、最新鋭の高層ビルだったそうです。
「神戸商船三井ビルディング」は 2022年4月に竣工100周年を迎え、今も現役オフィスビルとして稼働しています。内部にある手動式のエレベーターは現在も実際に乗ることが出来るとのことです。
また 阪神淡路大震災の時、倒壊は免れましたが耐震性を確保するための耐震補強工事を行っています。
裏通りになる前町線からのぞくと耐震フレームがビルを支えています。
・シップ神戸海岸ビル <旧三井物産神戸支店>(1918年竣工)
石造りのモダンな建物でしたが 阪神淡路大震災で被災し全壊。
外壁の御影石を回収して保存、新たに建てられた高層ビルの外壁として再利用しています。
そのため レトロな石造りの建物の中央から ガラス張りの高層ビルエリアがそびえる独特なデザインになっています。(国登録有形文化財)
⇩ 海岸通り(国道2号線)~ 向かって左側が「シップ神戸海岸ビル」、右側が「神戸商船三井ビルディング」です。
・旧居留地38番館 <旧シティバンク神戸支店>(1929年竣工)
アメリカン・ルネッサンス様式の建物で 現在は 大丸神戸店の店舗(エルメスなどが入居)として活用されています。
・大丸神戸店
レトロな建物や落ち着いた街並みが印象的な神戸・旧居留地で「クラシック&モダン」をコンセプトに建てられたのが大丸神戸店です。
周囲に回廊やガス灯を配してあり 旧居留地らしい趣が漂っています。
1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災では 大丸神戸店も建物が半壊して 一時休業を余儀なくされました。
しかし 2年後の1997年3月2日にグランドオープンを迎えた新しい大丸神戸店は 三宮・元町復興のシンボルとなり 神戸に住む地域の人たちの想いが込められた百貨店になりました。
私、阪神淡路大震災が発生する以前は、ひんぱんに神戸に足を運んでいましたが、震災以後は足がすくんでしまって 何年も何年も 神戸に行くことが出来なかった思い出があります。