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音楽トリビア🎵「戦時中のユニークな替え歌」🎤

本日の音楽トリビアは
戦時中~戦後の復興期に歌われていた
日本の「軍歌」「童謡」「唱歌」「民謡」の替え歌の中から、
少しだけ、ご紹介します。

当時、替え歌として歌われていた軍歌・童謡・唱歌はたくさんありますが、
その中の、ほんの一部です。
替え歌は1曲につき何種類もあるので、おもしろそうなものを抜粋しました。
元歌の「軍歌」を知っている方は少ないと思いますが、正規の歌詞と替え歌を比べてみてください。

📍戦争云々ということではなく、単純に替え歌をお楽しみください。
 戦争関連の記事でありながら、「お楽しみください」という言葉が
 不謹慎であると感じる方がいらっしゃったら、誠に申し訳ありません🙏

📌お子さまが読むと、何かと問題がありそうな単語もありますので、
 ご注意ください🙏

🎵軍歌編🎵

愛国行進曲

(元)見よ東海の空明けて/旭日高く輝けば/天地の正気溌剌と/
   希望は躍る大八洲 /おゝ清朗の朝雲に/聳ゆる富士の姿こそ/
   金甌無欠 揺るぎなき/わが日本の誇りなれ

(替)見よ東条の禿げ頭/ハエがすべって止まれない/
   天地が滑って止まれない/とまらにゃ成らない大使命/
   行け白髪にしがみつき/輝く髭の白米は/
   百姓たちよりむしりとる/我が日本の誇り

東条=東條英機

露営の歌

(元)勝って来るぞと 勇ましく/誓って 国を出たからは/
   手柄たてずに 死なりょうか/進軍 ラッパ 聴くたびに/
   まぶたに浮ぶ 旗の波

(替)①負けて来るぞと情なく/しょぼしょぼ国を出たからは/
    手柄などとは おぼつかない/チャルメ ルラッパ聞くたびに/
    瞼にチラチラ敵の剣

   ②負ケテ来ルゾト勇マシク/誓ツテ国ヲ出タカラハ/
    手柄ナンゾハ知ルモノカ/退却ラツパ聞ク度 ニ/
    ドンドン逃ゲ出ス勇マシサ

   ③勝って来るぞと勇ましく/誓って国を出たからは/手柄たてずに
    支那料理/進軍ラッパ聞くたび に/まぶたに浮かぶ支那料理

支那料理=中国料理

🎵唱歌・童謡編🎵

証城寺の狸囃子(1924 年 作詞:野口雨情)

(元)
証、証、証城寺/証城寺の庭は/ツ、ツ、月夜だ/皆出て来い来い来い/
おいらの友達ア/ぽんぽこ ぽんのぽん

(替)
ポ、ポ、ポパイ/ポパイのおなら/セ、セ、世界で/一番くさい/
お窓をあければ/黄色い煙 がポッポッポ

(替)
処、処、処女でない/処女でない証拠には/ツ、ツ、月のものが/
三月も出ない/おまけにお なかが/ぽんぽこぽんのぽん  

夕焼小焼(1923 年 作詞:中村雨紅)

(元)夕焼小焼で日が暮れて/山のお寺の鐘が鳴る/
   お手手つないで皆帰ろ/烏と一緒に帰りましょう

(替)夕焼小焼で日が暮れない/山のお寺の鐘鳴らない/
   戦争なかなか終わらない/烏もお家へ帰れない

🎵民謡編🎵

草津節 

(元)草津よいとこ 一度はおいで ア ドッコイショ/
   お湯の中にも コリャ 花が咲くヨ チョイナ チョイナ

(替)戦争よい事 何回でも起こせ ドッコイショ/
   金のなる木がコリャ そそりたつよ チョイナチョイナ

本当は、「軍歌」そのものを題材にしたかったのですが、

その歌詞は、戦場を想起させる、悲惨で壮絶なものが

多いのです。

しかし、その旋律は素晴らしく、心に沁みるものばかりです。



 ↓ 当時、「準国歌」と呼ばれた軍歌、「海ゆかば」です。
  歌詞は悲しいものではありますが、メロディーは明るめなので、
 聞きやすいかと思い選曲しました。
 前奏が少し長めですが、歌詞字幕もあるので、ぜひお聴きください。
 この歌詞を見ると、「ビルマの竪琴」を思い出します。