配慮と実情 (学校健診その他)
少し前に学校健診の話が燃え上がっていたのですよね。私は医療関連に関わってはいましたが別にお医者様や看護師等の有資格者では無かったので、有意な意見を言える訳でもなく傍観勢に徹しておりました。
ですが議題がお気持ちや感情論、対立を煽る投稿を見てちょっと現場の人と将来に影響する子供達が置いてきぼりというか、不憫に思えてやめとけばいいのにお気持ち砲を発射したりと。
冒頭でも述べたとおり私は素人に毛が生えた程度の知識しかないのでこの件に対して有意な提案や反論が出来る訳でもありません。そしてそのつもりもない
ですが議論という視点で見るとなんだかなぁと思う点が多かったのでその辺について思う事を書き出していければと思います。
先ず思うのは子供達への配慮についてです。
「子供達の事を何も考えてない!」
と親の立場(時々無関係な人含む)で叫ぶ方もおられますが、子供達の何を先ず優先するかの問題があると思うのです。
私的には「子供達の健康(異常の発見)」が最優先目標だと考えています。
配慮はいいんですけど、それが健診の精度を下げてもいいの?という話が出てきます。
私は素人なので着衣の状態でどれだけ健診の精度が落ちるのか、はたまた落ちないのかについては正直わかりません。ただ道具を使うにしても人間の手を介して行う訳ですから余分なものは無いに越したことはないと思います。(だから絶対に裸でという話でもない)
学校健診ではなくとも、おっさん(おばさん)は着衣で好みのお姉さん(お兄さん)は脱衣とかであれば大問題ですけど・・・そんな医者は普通いませんし(゚д゚) イタラ ヤバイ
精度が落ちないという話についても作業環境や道具の品質、医者のスキル等含めた話かなと素人ながら疑問もあります。そんな事を書いていると
「では配慮をしないという事か!」
と沸点ピークで一部の方に怒られそうなんです。でも配慮と診察の精度はまた別の話だと思うのですよね。
診察の精度を落とさない基準や工夫、または環境を整えてから配慮する。または配慮を優先するなら診察の精度が落ちる事を皆で許容する。
議論もそうですがこれらの合意が先ず必要なんじゃないかと思うわけです。
医者の〇〇が下品で嫌
被害に合われた?方の担当したお医者さんが実際そんな人だったかどうかはわかりませんが・・・
実際お医者様も人間ですから地獄に落ちた方がいいろくでもない人間のクズそのものな様々な方がいるとは思います。
ですが同様に患者さんの中にも被害妄想甚だしいちょっとした思い込みから不信感を募らせる方もいるのかと。
ですがその主語を大きくすると大抵は根本の問題を解決する方向にいかず、真っ当に検診を行っているスタッフに石礫を投げる結果に繋がります。
正直なところ頑張った結果がエロオヤジ(ババア)扱いだと現場はやってられないんじゃないかと思いますよ(;´Д`)
碌でもない人間性等の個人の問題は別として、これも先ず元々の仕組みで対処する話なんだと思います。
同一性別のスタッフとか機材やタイムスケジュールの話とか。
とはいえ同一性別(心の性に関してはここで触れない)でも恥ずかしい人は恥ずかしいので、これもまた事前の合意を探る話です。
場所にも依ると思いますけど学校健診ってタイムスケジュールが結構厳しいと思うのですよ。主に医療機関の都合というよりは学校側の事情で。
実際に私が関わった検診もツイートに書いた様にライン作業的に都度改善や効率化に取り組んでおりました。
ここで忘れて欲しくないのは先生方もそうですが、健診を受ける生徒さん達の協力も必要でお客様でも何でも無く「一緒に異常が無いかを早目に見つけて安心しよう or 治療しよう」なんですよね。なのでチームでの行動なんです。
そんな現状に外野の方が「配慮しろ配慮しろ、方法は自分で考えろ!」とか石礫を投げつける姿を見ると
(゚∀゚)「おまえら人の心とかないんか?」
(*゚▽゚).。oO(もう少しオブラートに包んで欲しい)
と考えちゃいますね。
・・・心の声と口から出た言葉が逆ですがこれは事故です!
これは独り言なんですが・・・配慮配慮と声を上げる人って一見サービス面で得をすると思いがちなんですが、実際は大きく損をしてるのですよ。
例えば受けられる筈のサービスを受けられなくなるとか。勿論受け手が断るのを認められる案件だけですが。
受け手としては意趣返しとかそんな気持ちの有無以前の話でリスクを背負い込めなかったり、同様にサービスを提供する人への悪影響を考えて断るしか選択肢が無いのですよね。ほんと好き嫌い以前の話です。
でもこの手の話は気がつきにくく、かと言って進言するわけにもいかないので本人達は気づかないまま。 結果、社会が自分達を除け者にしていると。
でも本人の問題ならそれでもいいと思うのですよ。でも学校健診については声を挙げるご本人ではなく子供達に被害が及ぶのですよね。
お子さんを連れてきて「仕方なく連れてきた。早く見てほしい。異常はない筈だから!」的な事を仰る親御さんも見たことはありますが正直なところ
あんたは医者か!
とツッコみたくなる感じでした。正直子供もそんな親の手前症状を言えない感じでとても悩ましい空気でした。
そんな視点で考えると親御さんだけに任せるのも怖いのです。
勿論子供を心配する親御さんの立場で「配慮」を求めるのはとても大切だと思います。自分もそうでしたが大人に対して子供は基本的に従うしかないですからね。
でも考えもなく「配慮」を口にする人々の声で本当に必要な声すら塗りつぶされているのではないかと感じるのです・・・この話は今回の学校健診の件に限らずですけどね。
結論の出ない話を長々としてしまいましたが、冒頭でも述べたとおり私は本件を有意な方向へ導くだけの知見もないしその立場もありません。ただ外野から眺めていて現場が叩かれるだけの姿も納得がいかないし、子供達の異常を早期に発見しつつも出来れば配慮して欲しいとも思っています。ささやかながらも学校健診に関わった人間としてこれ位の発言は良いかなと思ったうえでのお気持ちでした。
<次のお話>
<前のお話>
<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンの中で唯一笑えない話や真面目な話を纏めています。 まぁフィクションですし(゚∀゚) シカタナイ