とあるゲーセン店員の振り返り 「コミュニケーションノートと黒歴史」
一昔前のコミュニティが活況なゲームセンターにはちょっとしたアイテムの存在がありました。
それはコミュニケーションノート(ゲーセンノート/コミュニティノート)です。
実は私が働いていたお店でも・・・というか、運営していたコミュニティに専用ノートを設置していたので私個人としてもとても馴染み深い文化なんですよね。
コミュニケーションノートの役割はいくつかありますが、主な目的としてはやはりプレイヤー間の交流です。
とはいえ役割は多数あるのでちょっと箇条書きしてみますね。
コミュニケーションノートを読めばそのゲームセンターの色がある程度は分かります。先ず交流が無いノートは実際に交流が少ないゲームセンターであることも多いです。次に内容が荒れてるノートは店の空気も荒れていたりと。
そしてコミュニケーションノートあります!と書いててノートがない場合は・・・炎上し過ぎて回収されたか盗まれたかで物騒な環境を匂わせます。
勿論例外はありますし、たった一人おかしい人間が交じるだけで前提が覆るのであくまで目安な話です。
うちの店はノートにワイヤー等はつけてなかったのですが、バックナンバー含めて盗難や酷いいたずらには(たぶん)あわなかった事は実は最大の自慢だったりするのです。
それはコミュニティの人達だけでなく、店に訪れるお客さん全体がマナーが良い(可能性が高い)という証明でしたので(゚∀゚)
無法地帯ですとこうはいかないと思います。目を離したら1分前に置いてあったものが消える物騒な環境というのは世の中何処にでもありますからね(゚д゚)
私の運営コミュニティで使われていたノートはたしか10冊ちょい迄達したと記憶しているのですが、正にコミュニティの歴史(一部は黒歴史?)です。
ただ残念ながら不慮の事故によりその多くが失われてしまったのですけどね(TдT)
あ、誤解の無い様にお伝えしますと先程否定したいたずらや盗難にあったとかの悪意がきっかけの話では無いです・・・不幸な事故です。とはいえ今だから言えますが、謝罪があったので笑って許しはしたものの、内心立ち直る迄にかなりの年月がかかりましたねぇ(゚д゚) カチヲ リカイサレナカッタ カナシミ
それだけコミュニケーションノートというのはいろんな人々の思い(黒歴史)が詰まった宝物なんですよ。
遊ぶ時間が噛み合わずにずっとノートだけで交流している人達や直接声をかけるのは悩ましいものの、ノートをきっかけに交流が生まれたグループ迄様々です。
中にはそんなささやかな繋がりから気がつけば結婚に至ったカップルもいたかと。悲しい方の話は闇に葬ればいいさ!
当時は今の様なSNS文化では無かったものの、パソコン通信や普及初期のインターネットもあったのでコミュニケーションノートだけが交流の手段という訳でもありませんでした。
それでもお店に置いてあるコミュニケーションノートでしか成立しない交流の形は多く、何より「出禁になっていなければ誰でも参加できる」間口の広さは多くのプレイヤー達の心を繋ぎ、その隙間を埋めたのだと思います。
勿論この文化はゲーセン独自や発祥だったりのものではなく、いろんなジャンルでで見受けられます。
駅でXYZとか書きたくなる掲示板なんかも近しい文化と言えますね。
なのでゲームセンターに限らず、皆さんの好きな界隈でコミュニケーションノートの文化が残っていたら当たり前と思わず大切にしてくださいね。
ただノートを置いていると思われがちですが、置く方にとっては様々な懸念やリスクを考えた上であちこちと調整したりとそれなりの根回しをした上で表舞台に存在できるものなので。
あぁ、区分けはしたものの先程触れた電子掲示板(おい、古いぞ!)やSNSでのオープンなやり取り、動画のコメント欄も現代でいうコミュニケーションノートですね。
じゃぁ尚更それらも大切にしていきましょう!(゚∀゚)ノシ
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ゲーセン店員時代の実体験フィクションを都度書き溜めています(゚∀゚)
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