ゲーセン慕情12 「幼児と屋上遊園地」
未就学児童の頃はゲームセンターにたくさん通いました。 ここでゲームセンターといえばコテコテのビデオゲームを遊べる場所と受け取られるかと思いますが、一昔まで遡れば広義の「遊ぶ場所」を指すことも多かった気もします。
具体的にはプレイランドや試遊場、そして屋上遊園地を含んだ形ですね。 実際はこれらの中にゲームセンターが含まれる形なのだと思います。
この中で私にとって一番身近な言葉だとすればプレイランドでしょうか。 それは当時通っていた百貨店の屋上がその呼び名だったからです。
最古の記憶だと世代的にビデオゲームは存在したものの、プレイランドの主役はエレメカや体感アトラクションの方でした。
他にもペットショップが併設されていたり当時はまだ宣伝の主力であったアドバルーンが浮いていたりと楽しそうなものは何でも詰め込む様々な欲と夢が混在したカオスな空間でもありましたね。
本格的な屋上遊園地では観覧車やミニSL(蒸気機関車)と規模は小さくとも名前負けしない遊園地としての存在感を示すアトラクションも用意されていました。
屋上遊園地は多くの場合百貨店(デバート)の屋上に存在したと記憶にありますが、元々私より上の世代にとっての百貨店というのは正装して家族でお出かけするハレの日の場所という側面もあった様です。
その時代を知る方とそうでない方では今回の屋上遊園地廃止に対する感情の揺れ幅も当然ながら違うのかなと思います。
別に感じ方が違うのは良いのですが、せっかくなので上の世代には少し下世代の感情を。 同世代には懐かしさを。 年若な世代には上の世代が何を思って一つの文化が閉じていく姿を見ているのかを伝えていけたらなと思っています。
まぁ私の主観山盛りなんですけどね(笑)
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幼少期から積み重ねたゲームセンターに向けての想いを語っていきます。