タクティカル グラディエーター ヴェイグス (Veigues: Tactical Gladiator)
幼少の頃より憧れしPC-8801のゲームに関しては実のところそれほど語れてなかったりします。
スタートレーダーと英雄伝説は私にしては珍しく時流に乗った(笑)感じのタイミングで記事を書くことが出来たのですが、PC-8801シリーズのゲームを語るならトップバッターはアレだ!と心に決めていたものがあったのですよ。
それが・・・愛が深すぎるのか、遅々として筆が進まず1ヶ月で10文字ペースな進行度でした。いや、それ進んでると言えない。
実のところタイトルは幾つか候補がありました。その中で最終的に白羽の矢を立てたのはゲームアーツの名作ヴェイグスです。
ゲームアーツの作品だとシルフィードと比較すると些か知名度が低い雰囲気があるのですが、私個人の中ではシルフィードは勿論テグザーシリーズと並んで圧倒的な存在感だったりします。
ここまで熱量高く持ち上げて候補にはしたものの・・・気がついたら周回遅れで未だ語られてませんでしたけどね(笑)
<そして一番槍を果たしたのはこちら>
そんなコールドスリープ状態のヴェイグスですが、丁度フォロワーさんとの化学反応でエネルギーを充填出来たことで、今回無事ストック箱から蘇生することができたわけです。
それでは気温37度の直射日光降り注ぐコンクリートジャングルで仕事中に書き上げた渾身の記事を引き続きどうぞ御覧ください!死にそうでした(゚д゚)
西暦2321年10月8日。
突如として太平洋沿岸の都市が正体不明の敵により攻撃を受ける。
ヴェイグスのオープニングですが構成としては何ら特別なものではないと思います。
謎の敵が攻めてきたー(街がどかーん)
迎撃するぞー(攻撃が効かない? うわー!)
駄目だ・・・何もかも燃えてしまった(ボボボボボ)
ヴェイグス発進!!
すごく大雑把な上記の流れの端々にヴェイグスのスペックシートや開発風景が差し込まれる感じなのですが・・・何なんでしょうね。仕事が丁寧というかとても雰囲気が出ていて、いつの間にか世界観に魅入られてしまうオープニングなのですよ。
とにかく徐々に期待値を上げていくチラ見せ感が凄く上手いのですよ。
絶望的な人類の状況とそれでも諦めず希望を繋げていく命を賭けたリレー・・・そして遂に日の目を見るヴェイグスの勇姿。
恐らく人生で観てきたゲームのオープニングの中ではトップ3に入るくらいエンドレス再生(PC88のディスクドライブが過労死)したんじゃないかと思います。
とにかく曲もかっこよくて音無しの推し曲案内の方で取り上げるつもりでしたが、やはり映像、音楽、ディスクドライブ音(謎)が揃ったオープニングという完成体で語る方が良いと思いこの構成になりました。
ヴェイグスは基本的には単騎駆の半ば特攻状態なのですが、たとえ画面上で戦う姿はヴェイグス単機だけだとしても支援を含めた人類全体での反撃戦・・・まさしく作戦名と同じオペレーション・ラストラリーです。
ゲーム中でそれを感じるのは修理や補給で立ち寄るチェックポイントや終盤での味方の支援活動位なのですが、その背景を強固にする様にオープニングではヴェイグス発進までの人類の抵抗を感じさせる描写が織り込まれています。
ここまで熱く語っておいてなんですが、正直ヴェイグスの立ち絵ってあまりかっこよく無い(好きな人ごめんなさい)のですよね(;´Д`) イッチャッタ
何故かというと「手」を書き忘れちゃったの?という感じのなんとも言えない不安感を煽るフォルムなんですよ。
それなのにオープニングで温められた熱量を通して見つめると「人類の希望を背負った最後の戦術格闘機」という唯一無二の存在感を感じさせる赤くて凄いヤツになるのですからもう堪りません。
1988年に発売されたヴェイグスはもう40歳が見えてくる程の古いゲームです。
様々なロボットが出てくるアニメーションやゲームを楽しんで来た私ですが、ヴェイグスのオープニングは今見ても色褪せていません。
技術の進歩に合わせて凄いものを見てきた筈なのに、この発売から40年近いゲームのオープニングが古いどころか今でも新しいのです。
遂に箱を開けてしまった愛が止まらない作品であるヴェイグス。この熱量は今後記事を書く私自身を燃やしてしまうかもしれません・・・(節子、それ熱中症や)
<次のお話>
<前のお話>
<電子の光に魅入られて>
先行する4マガジンに放り込めないビデオゲームへの迸る熱い妄想を放り込んでいきます(゚∀゚)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?