![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21620607/rectangle_large_type_2_31bb75d471aa7dabb114720f4f2a147d.jpg?width=1200)
挨拶のなぞ
先週末の話。
私は近所の河川敷の土手道を、友人に車いすを押してもらい散歩した。
天気はまさしく春日和で、土手道の片脇には菜の花が連続的に咲き乱れていた。
その土手道を進んでいくと、犬を散歩したお爺さんがすれ違う。
「こんにちはー」
こちらも「こんにちはー」
また向こうから、今度はいかにも運動系部活所属であろう女子中学生が走ってくる。
「こんにちはー」
こちらも「こんにちはー」
おや?まてよ。ここが河川敷ではなく近所のただの歩道で、こういったやり取りは無いぞ。このルール感はなんなんだ。
なんとなくそんなことを夕飯の焼きそばを食べながら思い出し、最近滅多に会話を交わさない妻に「どう思う?」と尋ねてみた。
「春の河川敷を散歩する人に悪い人はいないからでしょ」
極悪人でも挨拶くらいはする人はいると思いますが。
質問に対する答えにはなっていないが、空気の抜けた声で「なるほど、」と返してリビングを後にした。
結局、景色のいい場所では解放的になるんだろうねーと、心の中のリトル俺と話し合い納得。無事歯ブラシを済ませ、ベット上である。
春真っ盛りでございます。