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戦国武将に学ぶ!No.9~蒲生氏郷~



”軍師” こと、株式会社GUNSHIコーポレーションの社本です。


このnoteでは経営者の軍師としての目線で、
これからの時代を生き抜く戦略を発信しています。


私は日ごろより周りの方々から
”軍師” というニックネームで、
お呼びいただいています!(笑)

社名であることもその理由ですが、
私は自他共に認める歴史好き!
とくに戦国時代が好きです。


今回は、私が好きで見習っている、
学んでいる武将や軍師を紹介するシリーズ。


歴史には諸説ありますが、
中でも私が好きなエピソードや、
『ビジネスや人生に役立つのでは?』
という目線でご紹介しています!


最後まで楽しんでいただけたら幸いです。


■人質から大大名に!


今回の主人公は、
蒲生氏郷(がもう・うじさと)です!
大好きな武将の一人なのですが、
ご存知ない方も多いかもしれません…(涙)

この武将のエピソードは、本当に勉強になります。


蒲生氏郷は、もともとは織田家の人質でした。
しかしその人質生活の中で次第に、
織田信長にとても評価されるようになります。


その証拠に、信長は娘を嫁がせるほどでした。

さすが信長の見立てだけあって、
最終的に人質だった身分から、
会津若松92万石にまで上り詰め、
大大名になりました。


40歳という若さで亡くなってしまうのですが、
彼がもし、もっと生きていたら、
本当に歴史はどうなっていたかわからない!

そんなことを思わせるくらいの武将だったのです。


蒲生氏郷の優れていたところは、
一言で表すと、まさにリーダーシップ!
家臣の心をキャッチするのが上手な人でした。

私の中でのイメージですが、
家臣の心をキャッチしようと努力している
感じではなく、本当に心から家臣を
大事にしていた人だと思います。

そんなふうに思わせるエピソードとして、
こんなものがあります。


■まさか君主が…


まだ氏郷の領地が少なく、家臣たちに
あまり褒賞を与えられないときのことです。


何もしてあげられないので氏郷は、
家臣たちを自邸に招きました。

家臣たちを食事でもてなし、
『風呂に入っていけ』と促します。

当時の風呂というのはご存知の通り、
現代のようにスイッチひとつで
お湯が出てくるものではありませんので、
薪をくべ、火を起こし、風呂の番をする人が
いる時代です。


君主である氏郷の好意ですから、
家臣たちは風呂に入りました。

すると、
『湯加減はどうだ』と声がして、見るとなんと、
氏郷本人が、風呂を沸かしていたのです…!!


煤で体を汚しながら、家臣たちを風呂に入れ、
これ以上にないもてなしをした氏郷。
この時の家臣の気持ちを想像すると、
グッとくるものがあります。


以後、藩が大きくなってからも
氏郷に風呂に入れてもらえることは
家臣として誇らしいこととして、
家臣たちの間ではステータスとなり、
“蒲生風呂” と呼ばれるようになりました。


この他にも氏郷は、この戦国時代に珍しく、
家臣に武功を自己申告させ、
査定会議を行っていました。


自己申告に応じて給料を決めていましたが、
自己申告なので、家臣たちはもちろん高く
申告します。予算オーバーとなり、
それならばと、査定会議を開きます。


会議で家臣たちから、
『お前はあの時、実はさぼっていた』などと
事実が露呈し、妥当な報酬に落ち着かせたといいます。


現代でもなかなか実践に移せない査定の仕方です。
かなり最先端なことをしていたと思います。

家臣たちを信頼し、武功を自己申告させ、
さらに査定会議で皆が納得するところへ
落ち着かせるということは、
そう簡単にできるものではありません。


■氏郷が教えるリーダーの資質



氏郷はこう言い残しています。

『知行と情けは車の両輪、鳥の両翼なり』


褒美だけを与えていても、細かな心遣い、
つまり情がなければ、上手くいかない。
しかし情だけで褒美がないのでも、
上手くいかない。

以前、【リーダーに必要な2つの資質とバランス】
という記事に書いたのですが、
リーダーに必要な資質として、

【仁】…仁徳。思いやり。
【厳】…威厳。(統率を図るための)厳しさ。


この二つを挙げました。

氏郷は、家臣をとても大事にしていましたが、
それでも、家臣がルールに反したり、
見逃せないことをした場合には、
ばっさりと関係を断つことができる、
厳しさも持っていました。

組織を率いていくための報酬、
思いやり、そして厳しさ。
これらを兼ね備えていた、
最強武将だと思います。


もし、関ケ原の戦いに氏郷が出陣していたら…
あの戦いもこの戦いも…
どうなっていたのか…


氏郷がもっと生きていたら、
本当に日本の歴史を、覆したかもしれない!

他にも、語りつくせないほどの
エピソードがある、こんな最強武将…


ぜひとも大河ドラマにしてほしい…!!





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