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戦国武将に学ぶ!No.5~大谷吉継~



”軍師” こと、株式会社GUNSHIコーポレーションの社本です。


このnoteでは経営者の軍師としての目線で、
これからの時代を生き抜く戦略を発信しています。


私は日ごろより周りの方々から
”軍師” というニックネームで、
お呼びいただいています!(笑)

社名であることもその理由ですが、
私は自他共に認める歴史好き!
とくに戦国時代が好きです。


今回は、私が好きで見習っている、
学んでいる武将や軍師を紹介するシリーズ。


歴史には諸説ありますが、
中でも私が好きなエピソードや、
『ビジネスや人生に役立つのでは?』
という目線でご紹介しています!


最後まで楽しんでいただけたら幸いです。


■無謀な挑戦を聞かされて…



前回、石田三成に関する記事を書きました。


この石田三成と縁ある人物に、
大谷吉継(おおたによしつぐ)
という武将がいます。


とても義理に厚く、聡明な印象の武将で、
歴史好きの中でもファンが多い人物。
私にとっても好きな武将のひとりです!
(他にもたくさんいますが!(笑))


前回書いたとおりで、
石田三成はとても魅力的な人物だったと
思うのですが、あまり人望に恵まれなかった
ところがあります。
大谷吉継は、そんな石田三成の
数少ない理解者であり、
良き友人だったと言われています。


時は関ヶ原の戦いがはじまる、直前のこと。


会津の上杉家が謀反を起こすのではないか、
と疑った徳川家康は、会津征伐に向かいます。


会津征伐に徳川家康の家臣として
同行するはずだった大谷吉継でしたが、
『石田三成の息子を会津征伐に同行させよ』
と家康に命じられ、三成の居城へ立ち寄りました。


そこでなんと、石田三成から、
『徳川家康を倒そうと思う』と、
胸中告白されることになるのです。


大谷吉継はとても賢い武将でした。
当然、『勝てるわけないだろ!』
と石田三成を説得しますが、
動じない三成に並々ならぬ決意を感じ、
そのまま三成につくことを決断します。


戦っても絶対に負けると、
大谷吉継はわかっていたはずです。


それでも石田三成についた。


これには理由がありました。


■石田三成との友情



時は関ヶ原の戦いから、ずいぶん前のこと。


あるときのお茶会で、
回し飲みをすることになりました。


大谷吉継はとても有能で、
信頼の厚かった人物ではあったのですが、
実は病気を患っていました。


大谷吉継の病気は感染するのではないか?
と思われていたために、
吉継から回った茶碗を周囲は嫌がって、
口をつけるふりをして飲まず、
次へ回していきました。

しかし石田三成だけは、
その嫌がられて回ってきた茶碗を受け取ると
一気に飲み干しました。
さらにはその茶碗でお代わりまで要求したのです。

もし大谷吉継の立場だったら、どう感じますか?


大谷吉継はこのときのことを、
忘れてはいませんでした。
石田三成の男気と示された友情に、
感謝していたのです。


だからこそ無謀だとわかっていても、
『石田三成となら最後を共にしてもよい』
と思ったのではないかと、
私は想像してしまうのです。



■何でも言い合える関係


大谷吉継と石田三成は、
一方的にどちらかがどちらかに従っていた、
というわけではありませんでした。
言いたいことは何でも言う間柄だったのです。


大谷吉継は石田三成に、
『お前は人望がない。だから総大将は
毛利輝元(もうりてるもと)か、
宇喜多秀家(うきたひでいえ)に任せて、
裏方に回ったほうがいい』と進言しています。


石田三成がトップにいても、
味方になってくれそうな武将でさえ、
敵方に回ることが目に見えていたのです。

『人望がないから表ではなく裏方に回れ』
こんなことは戦国時代であろうと現代であろうと、
信頼関係がなければはっきり言えないことです。


しかし、そういうことが言える間柄だった。
石田三成も大谷吉継のアドバイスを聞き入れて、
総大将を毛利輝元に譲り、関ヶ原の戦いでは
現場で戦ったのです。

友人のために、言いにくいことであっても
きちんと伝えた大谷吉継。
それをきちんと受け入れて行動した石田三成。
どちらも純粋にかっこいいなと思います。


結局、関ヶ原の戦いでは負けてしまいますが、
この二人の逸話には心を動かされます。

仕事において、お客様に対しても
ビジネスパートナーに対しても、
言いたいことや言わなければならいと思うことは
きちんと言い合えるような関係を築きたい。



そのためにはもちろん、
この二人の友情のように、
尊敬や信頼が欠かせません。


日ごろから相手を敬い、
より良い関係を築いていくことの大切さを
教えてくれていると思います。








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